浜松市は、2025年度当初予算案に、公共建築物長寿命化計画に関連する事業に57億3024万円を計上する。内訳は、施設劣化調査に1172万円、小規模改修に7億9133万円(債務1億1601万円)、大規模改修に16億9209万円(債務31億1907万円)。市が保有する公共建築物の改修を計画的に実施し、建築物の長寿命化を図るとともに、長期的な財政負担を軽減・平準化し、市民に安全で快適な建築物を提供する。
施設劣化調査では、外壁打診調査などを12施設を対象に実施する予定。
小規模改修では、建築物の寿命や機能維持に大きく影響する部位(外壁・屋根・受変電設備・空調熱源設備・給水ポンプ)の改修・更新を実施する予定。屋根改修は雄踏幼稚園など、外壁は村櫛幼稚園など、設備は中消防署曳馬野出張所などを対象とする見通しだ。
大規模改修では、建築後40年を経過する建築物を対象とする。25年度の関連事業費として、勤労福祉センターに9億3411万円、新津協働センターに6億4925万円、光明ふれあいセンターに4117万円、細江健康センターに6282万円を計上する。
債務負担行為を設定する事業は、美術館外1施設小規模改修(26年度まで、限度額1億1601万円)、光明ふれあいセンター外2施設大規模改修(26年度まで、限度額6億1604万円)、南陽協働センター外2施設大規模改修(27年度まで、限度額25億0302万円)。
建築後40年が経過する施設面積の割合は、24年度の約48%が、34年度には約71%にまで増加することが見込まれており、施設改修による建築物の長寿命化が急務となっている。
提供:建通新聞社