横浜市水道局は、工業用水道として利用している馬入川系統の送配水管路再構築に向け、2026年度中に基本計画を策定して、基本設計に着手する方針だ。27年度までに基本設計、28年度に詳細設計をまとめ、29年度から順次、管路の新設・更新工事をスタートする予定。40年度の馬入川系統廃止に間に合うよう準備を進める。
市の工業用水道(工水)は、自然流下で導水する「相模湖系統」と、ポンプで導水する「馬入川系統」の二つがある。取水・導水は上水道と同じ施設を使用している。
将来的な水需要の減少を踏まえ、エネルギー消費が大きい馬入川系統を廃止し、相模湖系統施設への統合を決定。これに伴い、工水鶴ケ峰沈でん池から中区、磯子区、戸塚区、栄区のエリアの工水ユーザーに相模湖系統から給水する新たな管路や配水池を整備する。
24年度に基本計画の策定業務を日水コン(東京都新宿区)に委託しており、最適な送配水管路や工法を検討中。26年10月末を期限に成果を得る。
提供:建通新聞