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建設経済新聞社
2025/02/26

【京都】唐橋小学校、朱雀中学校の体育館改修等 工事費は10億円まで見込む

 京都市教育委員会は、唐橋小学校など2校の屋内運動場(体育館)の防災機能強化等整備事業を計画している。
 令和7年度に基本計画を策定するとともに、7年度から8年度にかけて、基本設計及び実施設計を行い、9年度に施工(工事)を進める予定(入学式後に工事に着手し、10年2月中の完成を目指す)。
 工事費は2校合計で10億円(税込)までを見込む。
 対象施設は、唐橋小学校(京都市南区唐橋西寺町65)の体育館(RC造平屋建、577u/昭和54年築)、朱雀中学校(京都市中京区壬生中川町20−1)の体育館(RC造平屋建、648u/昭和48年築)。
 唐橋小の体育館は、防災機能に重要な役割を果たすトイレ、倉庫、更衣室及び管理室といった諸室は揃っているが、面積が狭小のため、倉庫や更衣室等を広くするために体育館の全面改修に加え、付属棟の増築を行う。また学校施設上の課題として昇降口や校舎内に靴箱を置くスペースがなく、体育館周りに児童の靴箱や傘立てを並べて昇降口のように利用しているが、屋外のため雨に濡れるなど不便な状況にあるため、増築する体育館の付属棟に昇降口機能を設けることについても検討を行う。増築の検討にあたっては、学校敷地全体が史跡指定されており「原則増改築不可」のため、市の関係課と十分な協議が必要となる。
 朱雀中の体育館は、防災機能に重要な役割を果たすトイレがないため、体育館の全面改修だけでは、期待される防災機能を十分に満足できない。改築による整備も考えられるが、工期が長期間必要となり、学校教育活動への影響が大きいことから、体育館の全面改修に加え、付属棟の増築を行う。また体育館北側にあるプールに更衣室がないことから、体育館とプール共有で使用できる更衣室を付属棟の中に設けることについても検討を行う。
 市教委は25日、京都市立学校の体育館防災機能強化等整備事業に係る基本計画策定業務委託について、公募型簡易プロポーザルで公告した。
 業務内容は、施設の状況を現地調査等により把握したうえ、整備メニューについて、工事費の範囲内での最適な改修内容及び改修方法を受注者の創意により検討するもの。
 プロポの主な参加資格は、▽京都市の一般競争入札有資格者名簿(京都市競争入札参加有資格者名簿(測量・設計等)における登録種目が建築設計であるもの)に登載▽建築士法第23条の規定に基づく一級建築士事務所としての登録を有している▽平成27年4月1日以降、学校教育法に基づく学校施設に係る基本計画策定又は基本設計もしくは実施設計の業務を受託し、当該業務を行った実績があること(ただし下請け契約は除く)等。
 参加表明書の提出は3月5日まで。技術提案書の提出は3月14日まで。受託候補者選定結果通知は4月上旬に発送予定。
 契約日は令和7年4月上旬を予定。委託期間は令和7年8月29日まで。
 委託金額の上限額は1200万円(税込)。
 担当は京都市教育委員会教育環境整備室(рO75−222−3796)。