石川県議会2月定例会が25日開会し、馳浩知事は提案理由説明で、のと里山海道徳田大津IC〜のと里山空港IC間の直轄施工による4車線化、現在県が行っている徳田大津IC〜穴水IC間の管理の移管を国に対して要望したことを報告した。
この中で馳知事は「のと里山海道の全線4車線化は、能登の大動脈の強靭化に加え、金沢・能登の移動時間の短縮、創造的復興を加速させるための重要な柱だ」と強調し、国による同区間の直轄工事と管理移管に意欲を示した。
道路行政ではこのほか、珠洲道路、門前道路、奥能登横断道路の高規格化などや、国道249号、県道輪島浦上線、大谷狼煙飯田線といった眺望に優れた「能登半島絶景海道」のルートの検討、道の駅「高松」(かほく市)、「なかじまロマン峠」(七尾市)、「桜峠」(能登町)における自立型トイレの調査・設計に取り掛かるとした。
小松空港について、「年度内に中期ビジョンをとりまとめるとともに、民間による空港運営のあり方やターミナルビルの改築についての方向性を示し、来年度にビルの改築基本構想を策定することとし、施設規模や付加すべき機能、工事手法など改築の具体的内容のほか、民間活力を導入した運営手法について検討を進める」と説明。
金沢港に関しては「昨年3月に策定した将来ビジョンを踏まえて、年度内に港湾計画を改訂し、来年度から大浜沖合でのコンテナターミナル新設に必要な埋め立て護岸や大浜御供田線の4車線化、無量寺大野線の歩道拡幅に向けた調査設計に着手する」と述べた。
スケジュールが焦点となっている西部緑地公園の再整備に触れ、「来年度は緑地に植える樹木の種類や配置など基本計画策定に必要な調査を行い、今後の事業化に向けた準備を進める」と述べるにとどめた。