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鹿児島建設新聞
2025/02/26

【鹿児島】鹿児島港湾計画の見直し/城南地区 小型船だまり埋立て

 県は、鹿児島港港湾計画の見直しを検討しながら、喫緊の課題については軽易な変更など一部見直しで対応する。城南地区では、臨港道路のボトルネックとなっているクランク解消に向け、隣接する小型船だまりの埋め立てを予定。マリンポートかごしま(中央港区)では、浮桟橋を再配置する。25日、県議会で西高悟議員(自民党、志布志市・曽於郡区)の代表質問に木佐貫浄治土木部長が明らかにした。
 同港の港湾計画は、1993年に改訂。その後、社会情勢等の変化により変更を実施。全体の見直しに向け現在、港湾関係者等に対するヒアリングや国、県、鹿児島市による勉強会を実施。課題の集約を図り計画の見直しに先立ち策定する長期構想の検討につなげる。
 全体の見直しには時間を要することから、増加する国際クルーズ船等への対応など喫緊の課題は軽易な変更で早急に対応。
 予定箇所のうち、本港区のさらなる賑わいの創出は、城南地区で住吉町15番街区の今後の利活用に対応するため、臨港道路のクランク解消に向け、隣接する小型船だまりの埋め立てや再配置のほか、一体となった利活用を図るため緑地を新たに位置付ける。
 マリンポートかごしまでは、浮桟橋を計画に定め、既存計画にあるプレジャーボート等のための浮桟橋を再配置して見直す。
 国際クルーズ船への対応は、北ふ頭の既存岸壁を定期旅客船とともに国際クルーズ船も利用する岸壁や乗降客の湾内での海上2次交通網の充実を図るため水族館近くの浮桟橋を計画に位置付ける。
 今後のスケジュールは、2024年度中に地方港湾審議会等を経て、港湾計画の軽易な変更を行いたいとしている。

■住吉町の事業者選定
 公開プレゼンを実施

 定期借地権を設定して貸し付ける住吉町15番街区利活用の今後の方針について西高議員が質問。今後のスケジュールについて西正智観光・文化スポーツ部長は「県議会での議論等を踏まえ速やかに策定。公募期間は約5カ月とし応募予定者に対し説明会を開催。提案評価委員会に対しプレゼンテーションを公開で実施。ヒアリングも行い最優秀提案者の選考を行う」と説明した。

■肥薩おれんじ鉄道の支援
 社交金活用へ実施計画作成

 肥薩おれんじ鉄道の支援についても西高議員が質問。竹内文紀地域政策総括監は「財政負担の軽減に向け社会資本整備総合交付金の活用に向け、策定中の地域公共交通計画を踏まえた特定事業実施計画を策定し国の認定を受ける必要がある」と現状を説明し、「26年度中の交付金活用に向け25年度中に国の認定を受けたい」と答弁。
 交付金は駅施設や線路設備等への活用が可能で、同鉄道では老朽化した駅舎の多機能化による複合化で、にぎわい創出に向けた駅施設の改築や枕木等の線路設備等への活用を検討している。
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