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日本工業経済新聞社(群馬)
2025/02/25

【群馬】前橋市が25年度当初予算案を発表


前橋市(小川晶市長)は25日、2025年度当初予算案を示した。一般会計では、前橋工科大学(上佐鳥町460−1)2号館・図書館改築工事費を盛り込んだ。25年度分の工事費と、26〜27年度分の債務負担設定を合わせ31億円規模となる。上川淵公民館大規模改修工事および増築工事は26年度を期間とした債務負担行為と、25年度計上分を合わせて8億円規模となっている。大前田樋越産業団地では測量と基本設計に取り組む計画。水道事業会計では、3件の債務負担行為を設定している。
一般会計予算は1578億3603万6000円で、53億2423万3000円の増加となり、対前年度比3・5%増。普通建設事業費は159億8298万9000円で、5億5096万2000円増加し同比3・6%増。構成比については10・1%となる。
小川市長は会見で「土木費はこれまで補正予算での対応が多かったが、当初予算で盛り込むことにした。年度当初から計画的に発注ができることで、建設土木事業者の皆さんの働き方、働きやすさにもつながるような体制を整えていきたい」と説明した。
前橋工科大学(上佐鳥町460−1)2号館・図書館改築工事は、学生の学修環境と教員の研究環境の向上を図るため、合築により実施するもの。既存2号棟の西側スペースを建設場所に充てる。設計着手時点における新棟規模は、RC造4階建て、延べ床面積4586uで計画。基本・実施設計は亦野建築設計事務所(前橋市)がまとめた。26〜27年度を期間とする債務負担行為で、前橋工科大学2号館・図書館改築工事に23億5698万3000円を設定した。25年度分の予算としては3カ年の1年目の工事費で7億4432万円を充てる。
上川淵公民館大規模改修工事および増築工事は2カ年で実施する。増築と改修を並行して工事を進める計画。新たな施設は平屋で、床面積550u程度の規模を想定。基本・実施設計は勝山工務所(前橋市)が担当している。工事費は、26年度を期間とした債務負担行為に4億6800万円を設定。25年度分の工事予算で3億4096万7000円を計上している。
動物愛護管理センター新築工事は2億2900万円を予算化。施設規模は実施設計着手時点で、RC造2階建て、延べ床面積360・75uとしていた。このほか、保健所と接続するための連絡通路をS造2階建て、延べ床面積43・16uで設ける。実施設計を山田工務所(前橋市)が担当。
大胡シャンテ改修工事には3億2194万円を予算化している。舞台照明設備、空調、外部建具などの改修に充てる。
産業立地に関しては、駒寄スマートインターチェンジ(SIC)産業団地で造成工事や立地企業の公募を行うため、事業費総額3595万2000円を予算化。大前田樋越産業団地では測量と基本設計に取り組む計画で、事業費総額5039万8000円を計上した。
土木関係の予算としては、17路線の道路新設改良事業に9億6775万4000円を確保した。
水道事業会計は、北西部水道施設アドバイザリー業務、遠方監視設備改修工事、敷島浄水場配水ポンプ棟建築工事の3件を対象に、新規に債務負担行為を設定している。