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滋賀産業新聞
2025/02/26

【滋賀】県南部土木 光善寺川(入町工区)の堤防強化

 滋賀県土木交通部は、光善寺川堤防強化事業(野洲市)の一環として、入町工区の具体化に乗り出す。所管の県南部土木事務所では、2025年度(令和7年度)にかけて設計および地質調査を進める。
 野洲市の北東部に位置する一級河川光善寺川は、鏡山付近の標高286bの山に源を発し、途中一級河川稲荷川と合流。国道8号、東海道新幹線、JR琵琶湖線を横断して一級河川日野川に合流している河川。流路延長4・13q、流域面積3・668平方q。
 入町工区の場所は、JR琵琶湖線上流右岸(野洲市入町)を想定。設計では、堤防強化対策の選定(1断面)や堤防強化区間の設定(解析モデルを用いた再計算)、堤防強化詳細設計(L230b)など。同設計に必要な地質調査では、土質ボーリング、標準貫入試験、現場透水試験、室内土質試験、解析等調査などを行う。
 地質調査業務の受託者は、2月7日開札の事後審査型一般競争入札で、滋賀測量設計事務所(甲賀市)を選定した。履行期間は3月24日から8月1日まで。
 設計業務の受託者は、2月14日開札の簡易型一般競争入札(総合評価方式〔業務特別簡易型U型〕)で、日本工営滋賀事務所(大津市)を選定した。履行期間は業務開始日から154日間(3月3日までに業務開始)。
 工事については、出水期明けの10月頃にも着手したい意向だが、予算確保や地元調整等の絡みから、現在のところ未確定。
 光善寺川は、県の河川整備方針における「Tランク河川(※)」に位置づけられていることから、南部土木事務所では、河川の形態や背後地の土地利用状況から氾濫時に大きな被害が予見される区間に対して、優先的に被害を軽減させるための局所的な堤防強化対策に取り組んでいる。12年度(平成24年度)より要対策区間の設計を行いながら順次、対策工事の施工を実施している。

※Tランク河川…氾濫時の人的被害を回避するため、堤防の強化を図る河川。

提供:滋賀産業新聞