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建通新聞社四国
2025/02/25

【徳島】徳島市当初予算案 投資的経費171億 

 徳島市は、2025年度一般会計当初予算案で投資的経費に171億0298万円を計上する。市長選を控え骨格予算だった前年度当初に比べ49・1%増加、肉付け予算となった9月補正と比べても34・5%増となる。工事を進めている危機管理センター関連の費用が増大することなどが増加の主な要因となっている。
 建設関連の主な予算を市の主要政策別に見ると、「魅力あふれる都市空間の創造」では、新規事業で、眉山山頂鉄塔のLED景観整備の設計に806万円を計上する。継続事業では、四国横断自動車道周辺対策に10億0112万円を投入し、道路や水路などの環境整備を行う。徳島外環状道路周辺対策は6億6780万円で、排水機場などの周辺環境整備を進める。老朽化した東西環境事業所の施設整備費には5億9130万円を充てる。新たな一般廃棄物中間処理施設推進に5043万円を計上しており、基本設計や環境影響評価を実施する。
 また着工した新町西地区市街地再開発に4億2707万円、公園整備事業に2億3185万円、眉山公園再整備の測量・実証実験等に2850万円を計上する。
 「持続可能な徳島経済の創出」では、新規事業で阿波おどり会館前広場整備事業に557万円を充て、駐車場とイベントスペース創出に向けた設計を行う。合わせて阿波おどり会館LED景観整備に1億7355万円で外観照明を整備し、眉山ロープウエーLED景観整備も1億0188万円で実施する。
 「安全安心な生活環境の整備」には、新規事業として災害情報通信ネットワーク構築へ1億6794万円、排水機場長寿命化に3123万円を確保する。
 防災や消防関係の継続事業では、工事中の危機管理センター・防災棟と駐車場棟の災害対応機能強化に50億2443万円を投入する。地籍調査を1億3006万円で進める。防災行政無線移動系デジタル化には9740万円、指定避難所簡易ベッド整備に2727万円、消防施設機能強化は3422万円で女性専用施設改修などを行う。庁舎等維持補修には4131万円、24年度から開始した高機能消防指令センター整備には12億6980万円を盛り込む。
 インフラ関係では、橋梁長寿命化と耐震化工事を行う道路メンテナンスに9億7220万円を投入する。街路整備は4億7618万円で都市計画道路整備に充てる。道路ストック長寿命化は5500万円で長寿命化修繕計画を策定する。ESCO事業による道路照明灯LED化は3711万円。
 生活関連単独事業(道路橋梁、河川、排水、農地施設)に21億5606万円。また都市下水路整備・改築に5億3950万円、沖洲の流域治水対策(雨水貯留施設)に7350万円を計上する。
 「こどもまんなか社会の推進」に向けては、加茂名中学校区の市立認定こども園基本実施設計に5061万円、私立保育所の改築補助に2億4948万円を投入する。国府第2学童保育会館整備に9067万円、保育所空調機器更新に3664万円、中学校特別教室と特別支援学級の天井つりプロジェクター整備に5902万円。
 中学校校舎長寿命化改修に1億5055万円、城東中・津田中体育館の大風量スポットエアコンに1億0230万円、市立高校サッカーグラウンド人工芝改修に3億2691万円を充てる。
 「誰もが活躍できる場の提供」では、新規事業で、田宮公園プールの配管と排水バルブ取り換え、トイレ洋式化に3392万円を充てる。
 継続事業では、B&G海洋センターの体育館と武道館、ライフル射撃場に空調を設置する設計に977万円、小中学校運動場の照明LED化に1億0903万円、老朽化したコミュニティーセンター改修やトイレ洋式化に7947万円を予定している。
 25年度一般会計当初予算案の総額は1244億円で24年9月の肉付け補正後から9・3%増となり、過去最大の規模となった。3月定例会の事前委員会は2月19日からで、3月4日に本会議開会、同19日の閉会を予定。

提供:建通新聞社