松山市は2025年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比7・9%増の2371億6000万円となり、7年連続で過去最高を更新する規模となった。投資的経費も8・5%増の241億0076万円となり、4年連続で増加した。上下水道関係の企業会計では、水道会計に183億5810万円(7・7%増)、簡易水道会計が6億2810万円(3・7%減)、工業用水道会計が10億4590万円(22・2%減)、下水道会計が309億1480万円(4・0%減)となっている。
一般会計の主な建設関係事業を見ると、新規では、愚陀佛庵整備事業(子規と漱石ゆかりの愚陀佛庵を再建)に1億4200万円を計上。債務負担行為として26年度限度額5300万円も設定し、設計や建設を行う。また(仮称)久谷学校給食共同調理場を整備するため、事業費8億9240万円を確保。併せて整備事業費(総額22億3100万円)の継続費措置も行っている。新南クリーンセンター整備事業では1億4917万円を盛り込み、環境影響評価の手続きを継続するとともに、施設基本設計と事業者選定支援業務にも着手する。
この他、市駅前広場整備事業に16億5979万円、松山駅周辺整備事業に17億6573万円、城山公園整備事業に7億0460万円、小・中学校施設マネジメント事業では、小学校に9億6303万円、中学校に26億1323万円を計上。公立保育所整備事業では6億8408万円、中央公園改修整備事業では5億8921万円、大正寺分館(味生地区)建設事業に6281万円などを計上している。
25年度当初予算案は、24年度の大雨被害に対する復旧をはじめ、子育て・教育環境の充実、公共施設のマネジメントの他、防災・減災対策の財政需要の増加への的確な対応が求められる中、ゼロベースで事業の総点検に注力するなど、持続可能な行財政基盤の整備や物価高騰への対応、公約や第7次総合計画の実現を進めるために編成。2月19日〜3月21日の日程で開かれる市議会定例会に上程する。
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建通新聞社