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建通新聞社四国
2025/02/18

【香川】投資的経費は1割減 香川県25年度当初

 香川県は、投資的経費を前年度当初比11・5%減の583億7587万円とする2025年度当初予算案をまとめた。県立アリーナ整備事業が完了したことで投資的経費が大幅に減少した。直近10年間の一般会計当初予算の投資的経費を見ると、25年度は7番目の水準で、16年度のピークから16・0%減少した。22年度に底を打ってから23、24年度と2年連続で増加していたが、25年度は減少に転じた。
 主な建設関連事業を見ると、石田、志度、津田の三つの県立高校を統合する東讃地域の統合高校整備推進事業に23億9842万円を確保し、埋蔵文化財調査や造成工事、実施設計などを行う。
 空港連絡道路(香南工区)の整備には11億9840万円を計上。県道円座香南線のうち、県道岡本香川線から高松空港までの香南工区で、県道三木綾川線などをまたぐ区間の橋梁上部工と、これより空港側の下部工に本格的に着手する計画だ。
 24年度でT期計画が終わり、25年度からU期計画に入る地震・津波対策海岸堤防等整備事業には14億9318万円を確保。南海トラフ地震に備えて護岸や防潮壁などの津波対策を行う。
 長柄ダムや五名ダムの再開発を行う河川総合開発事業には13億3800万円を用意。長柄ダムには6億8400万円、五名ダムには6億5400万円を投じ、用地買収と付け替え道路工事を推進する。
 道路橋やダム管理施設、砂防関係施設といった公共土木施設などの長寿命化事業には44億3219万円を投じる。
 高松合同庁舎移転整備や水産試験場、畜産試験場の施設整備、本庁舎北館の再編整備などを含む県有施設耐震対策には5億3615万円を計上した。
 新規事業では、県庁本庁舎本館と警察本部庁舎を長寿命化するため、建物と設備の劣化診断調査を行い保全計画をまとめるための費用3900万円を確保した。
 幹線道路ネットワーク整備推進事業には1億円を充てる。県が抱える道路交通課題をとりまとめ、必要となる道路の整備箇所を示し、おおむね20年後を目標とした県幹線道路ネットワーク整備長期ビジョンを24年度中に策定し、これを踏まえて新規事業の具体化に必要な調査・検討を行う。
 高松港玉藻地区の5万d級岸壁をジャケット式桟橋とドルフィンで延伸して11万d級の大型クルーズ船を受け入れられるようにする事業には3億2000万円を計上した。係留施設の整備を行う。
 一般会計総額は前年度当初を2・1%上回る4967億0600万円で、過去20年間で最大規模となった。

提供:建通新聞社