県企業局は2025年度、磐城工業用水道・泉浄水場の改築・更新に向けた基本計画策定に着手する。当初予算案に事業費3000万円を計上、26年度分の債務負担行為1億2010万円を設定した。同局いわき事業所で早ければ25年度第1四半期にも業務を委託したい考え。方法は総合評価一般競争や公募型プロポーザルを視野に検討している。
いわき市泉町字小山地内の同浄水場は、1958〜62年度に建設。工業用水の需要増加に対応するため70〜83年度に2期事業として増設を行った。建設後60年以上が経過し、現在の耐震基準に適合していない施設が多いことから、2021年度から施設の耐震化等に向けた診断、対策案の検討を進めている。
25年度の業務には耐震診断未実施の高速凝集沈殿池(スラリー循環型)3池、分配槽1基、汚泥処理施設(汚泥槽1基、濃縮槽2基、天日乾燥床3床)、配水池1基(3000㎥)の耐震診断を含んでおり、これまでの診断結果と今年度実施している施設全体の3D測量を踏まえ、更新・改築が必要な施設を洗い出す。
計画には全体の事業スケジュールのほか、機能を維持しながらの最適な更新・改築手法、改築等に伴う新たな配管ルートや仮設計画などを位置付ける方針。
(提供:福島建設工業新聞社)