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建通新聞社
2025/02/25

【大阪】奈良市 25年度当初予算案を公表

 奈良市は、2025年度当初予算案を公表した。一般会計のうち、普通建設事業費は167億8819万円。前年度当初比3・7%(6億3627万7000円)の減となった。高の原駅前広場整備費用には4億2701万円を計上し、別途25〜27年度の債務負担行為として限度額12億9520万円を設定。駅前広場の整備工事を行う。
 同事業では、平城・相楽ニュータウンの玄関口の高の原駅を「住区の境を超え、知人・友人・仲間のつながりをつくれる」公共空間とするため、駅前広場を整備する。また、民間事業者による高の原第一自転車駐車場跡地周辺の活用についても検討する。
 ロート奈良鴻ノ池パーク内にあるロート第二アリーナとロート奈良第二武道場の改修費として1億2300万円を計上した。トイレ洋式化改修や施設の内部改修を行う。また、同パークに大型テントや発電機などの資機材、資機材格納のための防災倉庫を設置する。整備費用として3000万円を盛り込んだ。
 ロート奈良鴻ノ池パークは30万0808平方bの敷地を有しており、テニスコートや野球場、陸上競技場などが整備されている。地域防災計画で大規模災害時の防災拠点として位置付けられており、災害時は避難施設や災害ボランティアセンター、自衛隊災害派遣部隊の活動拠点などとして活用する。
 文教施設関連では、小中学校のエレベーター設置費用として8億4500万円を盛り込む。階段での移動が困難な児童・生徒のために、小学校5校と中学校2校にエレベーターを新設する。
 この他、JR新駅周辺のまちづくり費用として14億3450万円を計上した。京奈和自動車道奈良インターチェンジ(仮称)などの整備により、JR新駅予定地周辺の八条・大安寺周辺地区では交通結節点機能の向上を生かしたまちづくりが計画されている。まちづくりを進めるため、西九条佐保線道路新設改良事業や市道南部90・118号道路新設改良など道路の新設・改良事業を行う。
 一般会計当初予算は1680億円。児童手当の制度拡充など社会保障関係費が増加したことなどから前年度当初比3・2%増額し、過去最大の予算規模となった。

提供:建通新聞社