日本工業経済新聞社(群馬)
2025/02/21
【群馬】公共施設再編計画第2期整備を25年度着手
太田市は、公共施設再編計画の第2期整備に2025年度から着手する。新田保健センターでは改修して新田庁舎にある農政部機能などを移転し、26年度からの供用開始を目指す。また、新田庁舎はおおた芸術学校太田校と新田校を集約した学校施設として整備し、最短27年度の開校を見込む。当初予算案では保健センター改修工事費8000万円、新田庁舎改修設計委託料1000万円を計上した。
2月に公共施設再編計画第2期を策定し、各施設の整備を25年度から進める。計画のうち、旧新田図書館・新田保健センター・西サービスセンターでは、3施設が統合したエアリスベースが供用開始したことから、空き施設の有効活用を図ることが盛り込まれている。
新田保健センター(新田反町町879)は、03年建設のRC造平屋、床面積1292・29uの規模。改修して新田庁舎(新田金井町29)内に設置されている農政部農業政策課・農村整備課および農業委員会機能を移転し、26年度からの供用開始を目指す。改修設計は直営で行う見込み。
空き施設となる新田庁舎は、おおた芸術学校太田校(飯田町820−1)および新田校を併合してリニューアルする。25年度は設計を委託し、工事内容など詳細を詰めていく。26年度に着工し、27年度の開校を予定する。新田庁舎は1977年竣工のRC造3階建て、延べ床面積4840・05uの施設。一部を同新田校が使用している。
統合は、太田校が築50年以上が経過していて老朽化が著しく、設備故障などにより機能性を大きく損ねており継続が困難なことに加え、新田校との分散により事務事業の効率化が課題となっていることを受けて計画した。
太田校はRC造3階建て、延べ床面積1175・38uとなっている。計画では、移転完了後に校舎は解体し、跡地は民間への売却、駐車場としての整備を検討する。
このほか、移転した旧新田図書館へは、文化財保存倉庫4施設の機能を集約する。現在使用している各倉庫については、今後の利活用に向けて解体除却や転用などの再整備を検討する。対象倉庫は◇宝泉倉庫◇新田文化財収蔵庫◇尾島文化財事務所◇藪恂{町文化財収蔵庫−となっている。