深谷市は、2024年度の「第14回耐震改修優秀建築・貢献者表彰」で、旧渋沢邸「中の家」主屋(深谷市血洗島)が、耐震改修優秀建築賞を受賞したと発表した。日本建築防災協会(東京都港区)が毎年、主催している表彰で、国内で既存建築物の耐震改修の促進に寄与させることなどを目的としている。
旧渋沢邸「中の家」主屋の耐震改修関係者は深谷市と清水建設。
建物は木造地上2階建ての住宅。1895年に再建され、1983年に増築や大規模改修が行われ、2010年には深谷市指定文化財に指定された。
これまで老朽化や耐震性の問題から公開は外観のみに限定されていたが、内部についても公開するなどの目的から、22年2月〜23年4月のスケジュールで改修と耐震補強が実施されたという。
審査評では「文化財を未来へ伝えのこしていくことをテーマにした耐震改修の好例」と評価された。
今年度の耐震改修優秀建築賞には、ほかに「広島市平和記念公園レストハウス」(広島市)や「日本橋ダイヤビルディング」(東京都中央区)などが選ばれている。
提供:埼玉建設新聞