村上市は20日、2025年度当初予算案を発表した。
一般会計は前年度当初比9・9%増となる過去最大の395億6000万円を計上したほか、普通建設事業費には過去2番目の同43・8%増となる52億2048万円(補助16億7293万3000円、単独35億4755万円)を充てる。事業会計をみると、上水道の資本的支出に同33・6%増の11億5595万5000円、簡易水道が同21・5%減の4億160万9000円、下水道が2・9%減の48億7400万円。なお、災害復旧事業費には同4・9%増となる4億6760万1000円を盛った。道の駅朝日拡充事業として、27年度までの継続費28億2530万円を設定した。
主な内容は次の通り((新)は新規)。
▽統合保育園の整備 3億8037万円
・土地造成工事、土地購入、補助金、補償金
▽子育て支援拠点施設整備(旧神納東小学校校舎棟) 2億5048万1000円
▽(新)公共施設照明のLED化による省エネ・脱炭素化 3億9100万3000円
▽(新)新たな火葬場の整備 981万2000円
・基本計画策定業務委託
▽旧ごみ処理場解体事業 6億6390万円(23年度から25年度)
▽市道下相川日下4号線道路改良事業 1億7936万3000円
▽(新)持続可能なまちづくり推進 1250万円
▽村上らしい歴史的景観の保全 2742万9000円
▽魅力あるにぎわいを創出する駅周辺まちづくり 1億6853万1000円
・官民連携支援事業業務委託
▽市営中川原住宅建替え事業 949万7000円
・民間賃貸住宅仲介手数料、借上げ料、入居者移転に伴う移転補償料
▽航空レーザ測量と性格な森林情報の整備 1869万3000円
▽道の駅朝日リニューアル整備 2億8638万5000円
・造成工事、本体建築工事、支障移転補償
▽中学校大規模改修事業 4億3386万円
・特別教室にエアコン設置
▽国指定史跡の保存と活用推進 6650万円
・村上城跡、平林城跡、山元遺跡
▽(新)国重要文化財若林住宅の改修と防火対策 4693万3000円
▽荒川総合体育館の耐震・大規模改修事業 2億7780万円(24年度から25年度)
高橋邦芳市長は記者会見で、駅周辺や道の駅朝日、洋上風力発電など大型プロジェクトを挙げ、「持続的な自治体となるよう財政のバランスを取った。健全化を図りながら将来いろいろな産業に影響をもたらす」と投資事業の効果を述べた。