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建通新聞社
2025/02/21

【大阪】奈良県 25年度当初案を公表

 奈良県は2月19日、2025年度当初予算案を公表した。一般会計のうち、普通建設事業費は877億0800万円。県文化会館の整備本格化などにより前年度当初比17・7%(131億6700万円)の増となった。中央卸売市場再整備推進事業に3億4200万円を計上し、別途26〜33年度の債務負担行為として限度額346億8500万円を設定。25年度は市場エリアの整備事業者を公募する他、市場北側用地の造成に向けた実施設計を行う。
 食の流通拠点としての機能を備える「市場エリア」と市場機能・立地を生かし地域のにぎわいを創出する「にぎわいエリア」に分け、再整備を行う。市場エリアはBT方式で整備することとしており、25年度内に事業者を選定し、31年度の開業を目指し設計・建設工事を行う。にぎわいエリアには、マルシェやフードホールを設ける予定で、市場エリア整備中に整備手法を検討する。
 西和医療センターの移転整備には2億5900万円を充てる。JR法隆寺駅南側に整備する計画で、25年度は造成設計や建築設計、道路交差点設計に着手。合わせて用地取得に向けた補償調査を行う。27年度に工事着手し、31年度の開院を目指す。規模は4階建てで延べ2万7000平方b程度、病床数は現病院と同等の300床を想定している。
 大和平野中央の県有地活用事業には28億9100万円を計上し、別途26〜27年度の債務負担行為として限度額1億4900万円を設定した。川西町下永地区と三宅町石見地区、田原本町阪手北・西井上地区の3地域でスポーツチームの関連拠点誘致や企業誘致、新免許センターの整備に取り組む。25年度は、川西町と三宅町で事業用地の調査・計画策定と用地取得、田原本町で新運転免許センター整備に向けた造成設計などを行う。
 また、大規模災害発生時の応急対策強化として1億3100万円を充てる。南海トラフ地震などに大規模災害時に、応援部隊や支援物資を迅速に受け入れるため、五條市の南部中核拠点の先行整備を行う。
 この他、県立学校の環境改善として27億4000万円を計上。別途26年度の債務負担行為として限度額31億1800万円を設定した。県立高校のトイレ洋式化・乾式化を進める他、特別教室や体育館への空調設備の設置、屋上防水改修などを推進する。
 一般会計当初予算額は5636億5700万円で、前年度当初比3・6%(196億7500万円)の増額となった。

提供:建通新聞社