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日刊建設タイムズ社
2025/02/21

【千葉】関宿運動施設に4億円/中学校トイレ洋式化2か年で/一般会計601億円で過去最大/野田市予算

 野田市は、26日開会の第1回定例議会に2025年度当初予算案を上程する。一般会計は前年度当初比12・3%増の601億4700万円で、過去最大規模。普通建設事業費は同84・1%増の72億4024万2000円。小中学校トイレ改修事業に、24年度補正予算計上分を含め10億1350万円を確保。また、(仮称)関宿スポーツフィールド整備事業4億459万1000円、総合公園整備工事1億9784万4000円などを盛り込んでいる。
 小中学校トイレ改修事業では、児童生徒用トイレの洋式化率100%を目指して改修工事を行う。24年度をもって、全ての小学校のトイレ洋式化が完了。残る中学校11校のトイレ洋式化を2か年で完了させるため、25年度は5校の改修工事と6校の実施設計を行う。
 (仮称)関宿スポーツフィールドは、古布内1940―1の関宿クリーンセンター跡地1万5744uに整備する多目的広場。関宿クリーンセンターは、14年3月末をもって稼働を停止し、20年度から21年度にかけて施設の解体工事を実施。現況は、調整池を残し、さら地となっている。
 建屋跡地は、ソフトボールや少年野球で使用する土ゾーンと、少年サッカー場やイベント会場などとなる芝ゾーンを整備し、多目的に使える広場とする。調整池は、子ども釣り大会などとして活用するほか、周辺には遊歩道を整備し、少年野球場の園路と接続。ウォーキングやランニングができるコースとする。26年度の供用開始を目指している。
 総合公園については、SAN―POWスタジアム野田(総合公園野球場)のスコアボードおよびグラウンド内の側溝改修工事を行う。
 連続立体交差事業1億1740万円を計上。東武野田線愛宕駅と野田市駅を含む約2・9q区間の鉄道を高架化し、11か所の踏切を除却することで、交通渋滞の緩和、安全性の向上、東西市街地の一体化を図るもの。26年度末の事業完了を目指し、野田市駅トロリー留置線の移設、座生1号幹線(排水路)復旧工事、県道つくば野田線交差部本復旧工事などを行う。
 野田市駅西土地区画整理事業2億1110万円を措置。連続立体交差事業と一体的な都市基盤整備を行うことで、交通の円滑化、都市機能の集積、安全で快適な都市空間の形成を図るもの。25年度は、県道野田牛久線の整備に伴う迂回路築造工事、上下水道管の布設工事などを実施する。
 そのほか、市制施行75周年記念事業4270万円、持続的農業先導的実践地区整備事業1億3870万円、消火栓整備1530万円、道路改良4644万2000円、道路舗装補修6000万円、道路交代整備工事800万円、道路維持整備8290万円、橋梁点検調査委託1456万円、市道93057号線歩道整備事業1267万円、各種交通安全施設整備工事2000万円などを計上。
 また、3か年継続費を設定している給食センター整備事業に、25年度分として27億6230万円を措置している。
 水道事業会計は、前年度当初比10・9%減の46億6936万6000円。
 下水道事業会計は、同6・4%増の63億5656万5000円。阿部沼雨水幹線整備に1億8300万円を計上。阿部沼第1号、第2号、第3号調整池と雨水幹線の整備を行う計画で、25年度は阿部沼第1号調整池の築造工事と、阿部沼第2号調整池の着工に向けた物件調査および用地取得を進める。times