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建通新聞社
2025/02/20

【大阪】夢洲第2期区域 4ゾーンに分け整備

 大阪府と大阪市は大阪・関西万博閉幕後の会場跡地について、開発方針となる「夢洲第2期区域マスタープランVer.1・0(案)」を公表した。区域を四つのゾーンに分け、商業・飲食施設やアリーナ、モータースポーツ拠点などの導入を検討している。4月ごろまでにマスタープランを策定し、万博協会や関係者と協議。協議事項を盛り込んだ同マスタープランの「Ver.2・0」を夏ごろに策定する。同プランに基づいた開発を行う事業者募集は2025年度上半期に行う見通し。
 2月18日に行われた第15回副首都推進本部(大阪府市)会議で示された。土地利用方針では、対象地約50fを@ゲートウェイゾーンAグローバルエンターテイメント・レクリエーションゾーンBIR連携ゾーンC大阪ヘルスケアパビリオン跡地活用ゾーン―の4ゾーンに区分。ゲートウェイゾーンには、夢洲の玄関口として人やモノが交流するような商業・飲食施設、オフィス、広場などを整備する。
 グローバルエンターテイメント・レクリエーションゾーンには、サーキットといった国際的なモータースポーツ拠点やラグジュアリーホテルなど非日常を創出する「スーパーアンカーゾーン」とゲートウェイゾーンからのにぎわいや人の流れを他のエリアにつなげる「交流ゾーン」を設ける。交流ゾーンにはアリーナや劇場などを導入する。
 IR連携ゾーンでは、隣接するIR区域と連携し相乗効果を高めるホテルやMICE施設を導入。大阪ヘルスケアパビリオン跡地活用ゾーンでは、同パビリオンの取り組みを継承するため、先端医療や国際医療、ライフサイエンスに係る施設などを設ける。
 また、基盤整備計画では、適切な交通処理と快適な移動を実現するため既存の観光外周道路とつながる道路を整備するとともに区域内に区画道路を整備。地区内移動の円滑化のため、循環型交通モビリティやパーソナルモビリティの導入を検討する。

〜大屋根リングなどの活用案 万博協会と協議〜

 この他、大屋根リングや静けさの森など万博ハードレガシーの継承については、マスタープラン策定に向けた民間提案募集で決定した優秀提案の内容をベースに万博協会や関係者と協議する。
 大屋根リングについては、一部を残置改修してモニュメントとして残す案や、解体しベンチやパーゴラなどにリユースする提案がなされた。静けさの森は、区域を変更せず樹木を再配置する提案と区域を夢洲駅南側に移設し再配置する提案があった。
 所在地は大阪市此花区夢洲中1ノ1ノ20他。用途地域は商業地域(建ぺい率80%、指定容積率400%)。
 府・市はマスタープラン策定に先立ち、1次募集として民間事業者に跡地活用案を募集。1月に2案を優秀提案として選定した。
 ※図は建通新聞電子版に掲載中

提供:建通新聞社