名古屋市住宅都市局は、DB方式で発注が見込まれる名古屋駅と名駅南・ささしまライブ24地区を結ぶ地下公共空間の整備で、2026年度に事業者を選定する計画だ。25年度は都市計画手続きの他、地下埋設物の移設協議などを進める。完成時期は、民間事業者に対するサウンディング調査の結果や、周辺で行われる工事との工程調整があり流動的としているものの、32年を目標に進めていく考え。
地下公共空間は、名駅南1〜4丁目(笹島交差点〜ささしまライブ東交差点付近)に配置する計画。延長はおおむね400b程度。内空高は約3bとし、幅員は基準の5b以上を踏まえて、基本設計の中で決めていく。出入り口は5〜6カ所とし、歩道上に設ける計画で検討する。
エレベーターは、バリアフリーの観点から各所に設置する考え。地下公共空間には、通路空間の他、広場空間と公衆トイレの配置も検討している。土被りは、地下構造物の頂部からで4・5b程度になる。構築は開削工を想定。
基本設計ではこの他、ムービングウオーク(動く歩道)の有無、地下自転車駐車場の設置についても検討する。
本年度は、基本設計の修正を実施中。25年度は都市計画手続きの他、整備事業者の選定準備、地下埋設物の移設協議などを行う。当初予算案には3500万円を盛り込んでいる。
26年度に事業者選定、27年度以降に詳細設計・工事着手を計画している。
提供:建通新聞社