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建通新聞社(神奈川)
2025/02/19

【神奈川】川崎市 扇島道路整備予備設計を25年度

 川崎市は、JFEスチール東日本製鉄所の高炉休止に伴う扇島地区の土地利用転換に当たって、2025年度にJFEの構内通路を市道として整備するための詳細設計を委託する。JFEが所有する首都高速湾岸線北側の「東西1号」と南側の「東西2号」の一部を市道とし、車道2車線と歩道を確保する。国と整備に向けた協議を進めている国道357号と合わせて、28年度までに暫定的に地区内を一方通行で周回できるようにする計画だ。  
 現在の扇島地区は首都高速湾岸線が通過するが、地区内へのアクセス手段は扇町から東扇島を結ぶJFEスチールの海底トンネルを通り、東扇島と扇島をつなぐ扇島大橋を渡るルートのみ。いずれも公道ではないため、一般車両や歩行者が通行する手段は確保されていない。これに伴い、市は24年度に首都高速湾岸線と国道357号の整備予定地を挟んで北側の東西1号、南側の東西2号を市道として利用する方向で予備設計を進めていた。
 東扇島まで整備が進んだ国道357号を経由して扇島大橋を渡り、一方通行で時計回りに周回できるようにする。現在の東西1号は車道幅員が約35bで、車道4車線と中央分離帯、東西2号は車道幅員が約15bで、車道2車線で構成する。
 一部をJFEの構内通路として残しながら、いずれも市道として車道2車線と歩道を整備する。この他、東西1・2号と国道357号を接続する道路も設ける。
 JFEが一部土地利用を開始する28年度までに暫定整備する予定で、車道2車線と歩道を全て整備するかは検討中としている。工事内容は交通管理者との協議や詳細設計を踏まえて固める。 
 東扇島と扇島をつなぐ扇島大橋も一部を市道として整備する予定だが、整備主体はJFEとなる。必要な幅員を確保するため、橋梁の拡幅も予定する。
 国道357号については早期整備に向けて協議しており、関東地方整備局が24年度から概略設計を進めている。国道357号と首都高速湾岸線との出入口4カ所については首都高速道路と24年11月に基本協定を結んでおり、30年度の一部供用開始を目指す。


提供:建通新聞社