川口市(奥ノ木信夫市長)は17日、2025年度当初予算案を明らかにした。一般会計は前年度比7・1%増の2737億2000万円を編成。主要事業では神根総合運動総合公園整備事業に充てる総額131億3434万3000円を3カ年継続費として設定。仲町小学校の改築、根岸公民館改築にもそれぞれ3カ年継続費を編成する。
普通建設事業費は前年度比3・5%増の518億4827万3000円を編成。特別会計・企業会計を含めた予算総額では、同4・8%増の4829億8470万円を組み込んだ格好となる。
神根運動場は、県が計画する屋内50m水泳場建設に合わせて、市側が公園内にある北スポーツセンター・神根西公民館建て替えや周辺施設などの改修を実施。同運動場を「神根総合運動公園」として整備する計画だ。
すでに現況施設解体や雨水貯留施設整備の費用は計上・執行済み。25年度当初予算案では北スポーツセンター・神根西公民館の建て替え、運動公園整備工事費などを編成した格好。27年7月の全園オープンを目指す。
事業費は神根総合運動公園建設事業として65億525万9000円、北スポーツセンター改築事業に57億6730万2000円、神根西公民館改築事業では8億6178万2000円を3カ年継続費として設定。合算した総額131億3434万3000円を充て事業を進める。
仲町小学校は24年度当初予算で2カ年継続費を設定していたたが、一般競争入札が不調となったため費用を組み直す。25年度当初予算案では3カ年継続費38億7780万3000円を編成した。現況施設は3階建て、延べ床面積6000uの規模。当初計画では、それをRC造4階建て・同6269uの施設として建て替える方針だった。
学校関係ではさらに、学校施設長寿命化計画に基づき仲町小・十二月田小・新郷小・十二月田中の校舎改築事業、上青木小・飯塚小・芝小・領家中のプール改築事業などに充てる費用を組み込んでいる。
老朽化した根岸公民館の建て替えには3カ年継続費16億8656万6000円を編成。内訳は▽25年度=3億4480万円▽26年度=10億444万3000円▽27年度=3億3732万3000円――。
そのほか安行霊園再整備工事費5億721万2000円、次期総合計画の策定に向けた都市計画基本方針策定事業費などを26年度までの債務負担行為として組み込む。
一般会計以外では、道事業会計で上青木浄水場の配水ポンプ制御盤更新に5億9834万5000円、神根浄水場の混流池ほか耐震補強事業には1億5169万円をそれぞれ2カ年継続費として設定した。さらに、浄配水場の施設更新基本計画再策定事業費2934万8000円も2カ年継続費としている。
提供:埼玉建設新聞