富山県生活環境文化部スポーツ振興課は2025年度当初予算案に、富山県武道館整備として3カ年継続費89億6115万円を設定した。
建設規模は、RC一部S造地下1階地上1階建て延べ約1万1200平方メートル、建築面積1万900平方メートル。地下1階に主道場と武道場(畳敷・板敷)を配置し、地上1階は主道場の観客席となる。建設場所は富山市南中田地内の県総合運動公園のびのび広場。25年度中に着工し、27年度中の開館を目指す。
地下1階北側の主道場は柔道・剣道等6面の大規模な武道大会が開催可能で、武道競技以外でも活用できる。地上1階部分に主道場を見下ろすかたちで約1500席の観客席、ホール、通路を設ける。
地下1階南側の武道場は、畳敷・板敷の各3面、客席数約560席で、日常の稽古のほか小・中規模の武道大会に利用できる。屋上部を緑化して周辺と一体的・連続的な芝生広場とする。
主道場屋根は隣接の屋内グラウンドとの調和を図りドーム形状とし、銀黒色を採用。主道場・武道場の内壁は杉板張りで温かみのある空間とし、内装にはアルミや高岡銅器、越中和紙、組子など県の伝統工芸を用いる。
実施設計は、石本建築事務所・中川建築設計事務所JVが担当。履行期限は7月31日まで。