川崎市は、2025年度から市立学校体育館の空調整備に向けた設計を行う。これまでの長寿命化改修工事で断熱化が完了した体育館7棟(各区1棟)と、25年度以降に改修を予定する体育館8棟の計15棟の設計を進める。これ以外の体育館については、25年度に策定する整備方針でPFIなど民間活用の可能性も含め、方向性を検討する。
国の補助金は断熱性が確保されていることが交付要件となるため、まずは「学校施設長期保全計画」に基づく改修の中で断熱化が完了した体育館のうち7棟の設計を行う。対象校は▽浅田小▽幸町小▽小杉小▽坂戸小▽犬蔵中▽菅中▽長沢中―の各区1棟。26年度から工事を行い、27年度に完了させる。
改修を予定している体育館は▽下作延小▽栗木台小▽御幸中▽野川中▽枡形中▽旭町小▽日吉小▽高津高―の8校。本年度末までに改修設計が完了する下作延小、栗木台小、御幸中、野川中、枡形中は25年度に空調の設計を行い、同年度中に工事に入る。旭町小、日吉小、高津高は25年度末までに改修設計をまとめる予定で、同様に25年度に空調の設計、26年度に工事を行う。
4月時点で空調が設置されるのは体育館178棟のうち7棟で、設置率は3・9%。来年度に設計を行う15棟の整備工事が終われば、別途26年度までに空調を設置するろう学校の体育館1棟も含め、23棟の整備が完了する。設置率は12・9%に上昇する。
これ以外の体育館155棟については、25年度に整備方針を策定する。整備内容やスケジュールなどをまとめるとともに、民間活用の可能性も含め事業手法を探る。このうち126棟は断熱化が完了していないため、断熱化の手法も検討する。公募型プロポーザルで策定を支援する事業者を選定しており、2月中にも結果を通知する。
提供:建通新聞社