川崎市は、2024年6月に入札不調となった川崎病院の既存棟改修工事について、前回の公告時点で設定していた約3年半の工期を3期に分割して再発注することを決めた。1期工事の工期は26年1月〜27年4月、2期工事は27年5月〜28年11月、3期工事は28年12月〜30年3月とし、建築・電気・機械の3業種に分けて発注する。25年夏ごろに1期工事の入札を公告する予定だ。
川崎病院では、医療機能の拡充などを目的とした再編整備の一環で既存棟の改修を計画。総合評価一般競争入札を6月5日に公告したが、期日までに参加の申し込みがなく不調となった。事業者へのヒアリングでは「工期が約3年半と長く技術者の配置が難しい」「夜間工事では技術者を多く確保しなければならない」「協力会社の確保が難しい」といった要因があることを把握した。
これらの結果を踏まえて、工期を3期に分割して再発注することを決めた。応札の可能性を高めるため、工期は前後で重複しないように設定。業種は建築・電気・機械の3業種に分けてそれぞれ発注し、可能な限り日中工事とする。
1期工事の工期は26年1月〜27年4月で、1階の外来部門や2階の薬剤部門、2期工事は27年5月〜28年11月で、8階の小児病棟や周産期部門、3期工事は28年12月〜30年3月で、2・3階の外来部門や9階の精神科病棟などを対象とする。
改修工事の対象は鉄骨鉄筋コンクリートまたは鉄骨造地下1階地上15階建て延べ4万9563平方bの建物のうち約5000平方b。1階から14階までの諸室や病棟などの増設、再配置、移設などを予定する。
川崎病院の所在地は川崎区新川通12ノ1。
提供:建通新聞社