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建通新聞社(神奈川)
2025/02/12

【神奈川】県企業庁 25年度予算に水道277億円など

 神奈川県企業庁は、2025年度当初予算案の「建設改良事業費等」に水道事業で277億1605万円(前年度比0・2%増)、電気事業で53億5948万円(前年度比67・6%増)を盛り込んだ。「災害・事故にも強い水道」を目指して管路を更新する他、組織再編に向けて大和水道営業所の建て替えにも着手。相模ダムのリニューアル事業など、水道事業経営計画と電気・ダム管理事業計画に基づいた整備を進める。
 水道事業では、管路更新費に186億5332万円を充て、復旧に時間を要する管路や災害拠点への供給管路などを優先的に更新。配水池や水管橋の耐震化、ポンプ所などの停電対策により、災害への対応力を向上させる。
 大和水道営業所では、老朽化した庁舎を建て替える。4648万円を計上して基本設計などを委託。海老名水道営業所との統合により、増加する人員や業務の規模に合った庁舎へ再整備する。25〜26年度で設計や調査を進め、27〜29年度に仮庁舎や新庁舎を建設する想定だ。
 また、水道施設の脱炭素化を進めるため、11億6843万円をかけてポンプ施設や空調設備の省エネ化を図る。ESCO事業を立ち上げ、庁舎などの照明を27年度までにLED化する考えだ。27年度までの債務負担行為として、水道事業で1億4250万円、電気事業で4740万円を設定した。

〜相模ダム工事に37億円〜

 電気事業では、相模ダムリニューアル事業に37億5857万円を盛った。これにより、建設改良事業費等が24年度から大幅に増加。24年度に発注した下流施設工事を行う他、新たに電気機械設備の付帯工事や設計なども実施する。
 堆砂対策では、相模湖で17億9775万円を、道志調整池で2億7815万円をかけて浚渫する。
 城山発電所の再整備には、1・2号機ポンプ水車発電機の更新に7000万円、付帯工事に2860万円を配分。また、蓄電所の導入に向けて1900万円を計上し、未利用地に蓄電所を設置するための詳細な検討や調査を行う。
 相模川総合開発共同事業では、城山ダムの施設管理費に21億4174万円を充当。受変電設備や放流警報設備などを更新し、1億8155万円をかけて城山貯水池を浚渫する。酒匂川総合開発事業では、11億0905万円で三保ダムの多重無線設備を更新。丹沢湖の堆砂対策には13億0755万円を充てる。

提供:建通新聞社