かほく市は14日、一般会計196億800万円の2025年度当初予算案を市議会に内示した。能登半島地震からの復旧・復興を最優先に、液状化の被害を受けた大崎地区の対策に向けた実証実験の経費として4億4165万円を配分した。
液状化対策や道路、水道、下水道などの復旧、被災者への支援を含めた震災関連経費は19億8609万1000円で、今年度予算の繰り越し分を合わせると全会計で約33億円となる。一般会計に7特別会計を合わせた予算総額は、骨格予算で編成された24年度当初に肉付けした昨年6月補正予算後と比べ、7・1%減の269億8763万円。
大崎地区での液状化の実証実験は「地盤改良工法」と「地下水位低下工法」を2カ所ずつで実施。秋ごろから約1年かけて地下水位の低下や地盤沈下の有無などを調査する。27年度の本格着工を目指す。
今年度3月補正予算を含む主要事業は次の通り。
大海交流センター長寿命化工事1億4500万円(26年度の債務負担行為8410万円)▽都市計画マスタープラン改定、立地適正化計画策定2250万円(同1250万円)▽6小学校体育館の空調設置・LED化工事6億260万円▽河北台中の空調更新工事2億4020万円▽高松グラウンド・ゴルフ場ブドウ棚改築実施設計180万4000円▽高松南町、二ツ屋、白尾の雨水排水対策に向けた実施設計900万円▽七塚健康福祉センター、七塚生涯学習センター、宇ノ気保健福祉センターの空調設備、照明LED化などの設計1149万7000円