京都府は、山陰近畿自動車道(網野〜久美浜)について、道路予備設計などに近く着手する。
山陰近畿自動車道の京都府域の網野〜久美浜間のルート帯案を巡っては、同区間の計画検討委員会が最適ルート帯として、海側の自動車専用道路整備案(Aルート)を承認。Aルートは「延長は約16〜19q(構造物延長は約10〜12q)」「コストは2000〜2450億円を見込む」。
検討委での承認を踏まえ、京都府は、主要拠点の網野市街地、夕日ヶ浦温泉等の観光拠点、久美浜市街地へのアクセスに配慮した海側のルート帯(2q幅)に決定。2月7日に記者会見した西脇隆俊知事は「ルート帯を決定できたことで全線開通に向けた大きな第一歩を踏み出せた。今後は法的な手続きとなる都市計画決定に向けて、地域住民や関係者の意見を聞きながら、まずは250m幅の概略ルート帯を選定し、その後、詳細ルートや構造の検討を進めていく。引き続き、国や京丹後市など関係機関と連携し、丁寧な計画づくりを進め、一日も早い全線開通に向けて全力で取り組んでいきたい」と今後の見通しを示した。
ルート帯の決定を受け、京都府丹後土木事務所は10日、関連業務を指名競争入札で通知した。2月20日に開札し、担当業者を決める。
業務内容は、山陰近畿自動車道((仮)久美浜IC〜(仮)網野西IC)における道路予備設計(A)、区間内の(仮)久美浜IC予備設計及び一般道への接続箇所における交差点予備設計。
道路予備設計(A)は、@設計計画A現地踏査B路線選定C設計図(平面図、縦断図、横断図、主要構造物計画図)D関係機関との協議資料作成E概算工事費の算定など。
久美浜IC予備設計は、@平面・縦断設計A平面図作成B縦断図作成C標準横断図作成D横断図作成E数量計算F計画概要書の作成など。
久美浜ICからの接道部(ランプと一般道)の交差点において、公安委員会との協議を行うための平面交差点予備設計は、@平面・縦断設計A横断設計B交差点容量・路面標示C設計図(平面図、縦断面図、標準横断面図、横断面図)D関係機関との協議資料作成E数量計算F概算工事費の算出など。
計画地は京丹後市久美浜町口馬地〜網野町俵野。
履行期間は360日間。