さいたま市は八潮市の県道陥没を受けて下水道管路の緊急点検に着手した。「腐食する恐れが大きい箇所」と「口径800o以上」が対象。開会中の市議会2月定例会で、小森谷優議員の代表質問に新屋千樹副市長が答弁した。
小森谷議員は「笹子トンネル天井板崩落事故(2012年)を起因とする道路ストック総点検で示された路面下空洞調査における現在の取り組み状況と、八潮市の陥没事故を受けて下水道管等が埋設されている道路における調査」について質問した。
新屋副市長はまず路面下空洞調査について、国からの通知を受けて14年度より「緊急輸送道路の398qを対象として、交通量や地下埋設物の有無などにより対象路線を分類して実施」していると説明。
具体的には道路の規格に応じて5年に1回、または10年に1回の頻度で一次調査を実施。空洞探査車で対象路線を走行し、空洞の可能性のある箇所を抽出している。 抽出箇所は、二次調査としてハンディ型のレーダーで空洞箇所を特定。路面に直径50o程度の「小さな穴を開け、カメラを挿入して、空洞の厚さや範囲等を確認」して対策を講じているという。
今回の下水道管緊急点検結果を踏まえて、「路面下空洞調査の対象路線の見直しなどについて検討」する考えを明らかにした。引き続き道路ストックの調査、点検を行っていく。
提供:埼玉建設新聞