東日本建設業保証富山支店は13日、2025年1月の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
それによると、1月単月の請負金額は18億8500万円で、前年度同月比27・3%減と大幅なダウンを示した。件数は前年と同数だったものの、国で請負金額が減少したことから、2カ月ぶりに減少へ転じた。
発注者別の請負金額を見ると、国は同89・5%の大幅減。このうち、北陸地方整備局では、昨年同期に保証があった「伏木富山港(新湊地区)岸壁(マイナス14メートル)(中央2号)(改良)築造工事(その2)」の反動減により、8億円のダウンとなった。
独立行政法人等は同38・8%減で、大きな増減幅があった発注機関はなかった。
県は同8・5%増。件数が若干減少したほか、大幅に請負金額が増減した部局は見られなかった。
市町村は同79・4%増。件数がやや増加したものの、請負金額で大きく増減のあった市町村はなかった。
一方、4月から1月末までの累計請負金額は、同7・3%増の1133億6700万円。過去5カ年の推移は、件数が上から3番目、請負金額が上から2番目の状況。
請負金額は独立行政法人等を除き、国や県、市町村など、いずれの発注機関も前年同期を上回っている。
その他発注機関を除く内訳を見ると、増加は県土木部33億円、北陸地方整備局29億円、県その他14億円、射水市と氷見市が各13億円、朝日町7億円、魚津市6億円、砺波市と黒部市が各4億円など。減少はネクスコ中日本86億円、入善町16億円、立山町10億円、ネクスコ東日本6億円などとなっている。
市町村別の前払金保証取扱高累計は、富山市が101億円余でトップ。高岡市55億円余、射水市約38億円、氷見市30億円余、魚津市19億円余、砺波市17億円余で続いた。
工事場所別の前払金保証取扱高累計は、高岡市や射水市、氷見市、砺波市、黒部市、滑川市、南砺市、魚津市などで増加。富山市と小矢部市、入善町などで減少している。
累計の中間前払金保証取扱件数は、県土木部が24件で最多。県農林水産部15件、富山市10件、高岡市3件で続いた。前年度同月比では、件数が4・7%増の67件、請負金額が30・6%増の80億9300万円余と、請負金額で大幅なアップを示している。