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建通新聞社
2025/02/14

【大阪】和歌山県 25年度当初予算案を公表

 和歌山県は、2025年度当初予算案の概要を発表した。一般会計のうち、普通建設事業費は921億5974万9000円。前年度当初比3・1%の減となった。重点施策として、熊野白浜リゾート空港(南紀白浜空港)の滑走路延伸事業に4400万円を計上しており、25年度は延伸に向けた基本計画の策定に着手する。
 空港滑走路を現状の2000bから2500bに延伸する計画で、利用者増に伴う国内線機材の大型化やさまざまな地域からの国際線受け入れに対応する。最短で30年度の国庫補助採択を目指すとしている。
 新規事業としては、水道管広域漏水調査事業費に999万2000円を充てる。市町村水道事業の広域連携と業務効率化を進めるため、2以上の市町村が共同して実施する「人工衛星データを用いた漏水検知システム」を活用した、漏水調査への助成を行う。
 また、旧南紀白浜空港跡地の防災拠点整備費に1265万円を計上。航空機活動拠点となっている同跡地の防災拠点機能を充実させ、発災時の応援航空機を安全に受け入れられる体制を整える。25年度は既存施設の調査と基本設計を行う。
 この他、流域治水対策では、一般治山に17億7638万6000円を計上する他、県管理河川の浸水対策に48億4613万5000円、公共土木施設の復旧に81億3000万円、土砂災害防止施設の整備に48億3427万6000円を充てる。
 公共土木施設の老朽化対策には、総額79億3637万7000円を盛り込む。橋梁やトンネル、河川施設、砂防などについて点検や修繕を進めるとともに、予防保全型の維持管理を推進する。
 道路ネットワークの構築では、大規模災害に備えるため幹線道路網の整備に173億0435万9000円を計上。また、道路の防災・減災対策に37億1034万3000円を充てる。
 一般会計当初予算額は6138億1290万9000円。土地開発公社借入金の代位弁済に要する経費や国直轄道路、23年度に発生した台風など災害復旧事業費の減少により、前年度当初比2・3%減となったものの、過去3番目の予算規模となった。

提供:建通新聞社