市原市は、14日開会の第1回定例議会に上程する2025年度当初予算案の概要を12日に公表した。デザインビルド方式による市庁舎整備事業に総額154億8354万2000円、同事業管理支援業務委託に総額4億97万4000円の7か年継続費を設定。また、サンプラザ市原における産業創造拠点整備工事などに、総額16億1678万円の2か年継続費を定めている。チバニアンガイダンス施設の整備には7億9966万4000円を充当。土木整備工事を進めるほか、新ガイダンス施設の建築工事に総額14億5992万円、地磁気逆転地層見学施設整備工事に総額9295万円の2か年継続費を設定している。
一般会計の規模は、前年度比5・5%増の1229億円。4年連続で1000億円を超え、7年連続で過去最大を更新。このうち、普通建設事業費は同6・9%増の175億2290万2000円。
新たな総合計画の策定を見据え、多様性、包摂性、持続可能性をさらに重視し、ウェルビーイングの高いまちの実現に向け、「こどもまんなか社会の実現」「次世代に引き継ぐ魅力あふれるまちの創造」「持続可能な未来への挑戦」「誰一人取り残さない包摂的な社会の実現」「安心・安全な地域づくり」の5つの重点的取り組み事項の推進に向けて編成した。
八幡椎津線(八幡、平田、五井・島野、姉崎)整備事業に12億2369万円を確保。五井・島野L0・37kmの道路詳細設計などを行うとともに、五井駅側・平田擁壁築造工事に総額19億6500万円の6か年継続費を定めている。
ごみ焼却施設更新事業に1億8397万4000円を措置。造成工事詳細設計委託や地質調査委託などの事業費を確保するとともに、事業者選定支援委託に総額7007万円の3か年継続費を定めている。
市道整備計画策定事業に、総額2577万3000円の2か年継続費を設定している。今後の幹線道路ネットワークのあり方や、道路整備の進め方について計画する。
局部改良事業に1億7310万円を確保。市道86号線(上原)L540mや市道7030号線(大和田)L65mの道路改良工事費などを計上するとともに、市道198号線(佐是・妙香)橋脚撤去工事に総額3億3000万円の2か年継続費を設定。
道路維持事業に10億9730万9000円を計上。市道の舗装等修繕や排水ポンプ通報システム設置工事などに事業費を措置するとともに、公民連携による道路維持管理業務委託に、25〜28年度を期間とする限度額13億5900万円の債務負担行為を設定。
都市計画マスタープラン策定支援委託に、総額2059万2000円の2か年継続費を設定している。
市営住宅長寿命化事業に1億6321万円を確保し、市営住宅空き住戸改善(浴槽・手すり設置)などを行う。萩ノ台住宅外壁・屋根改修工事には、総額7663万7000円の2か年継続費を定めている。
臨海球場人工芝改修工事に総額4億8188万8000円の2か年継続費を設定。
八幡プールろ過装置改修工事などに総額1億873万5000円の2か年継続費を定めている。
水道事業会計の規模は、前年度比8・6%増の68億7390万円。
地下水系施設整備事業に1億6551万円を投じる。光風台第1号井取水ポンプと櫃挾加圧所配水設備の更新工事費などを確保するとともに、月出第1号井・月出浄水場設備更新工事に総額1億6764万円の2か年継続費を設定している。
下水道事業会計の規模は、前年度比0・7%増の142億9540万円。
公共下水道ストックマネジメント事業で、辰巳台地区や若宮地区の管路改築工事などに29億3720万円を投じる。松ヶ島終末処理場自家発電設備工事に総額10億6130万6000円の2か年継続費、松ヶ島終末処理場B系水処理設備更新工事に総額31億5981万1000円の4か年継続費、五井ポンプ場走行式自動除塵機更新工事に総額7億8230万4000円の2か年継続費を設定している。
そのほかの主な事業は次の通り。
〔▼は新規事業〕
【一般会計】
▽財産活用推進事業(八幡宿駅西口公共施設の再配置に伴う跡地活用、閉校する学校施設の活用検討ほか)=2239万1000円▽姉崎消防署整備事業発注者支援業務=600万円▽小中学校屋内運動場非構造部材耐震対策事業(実施設計委託5校、工事4校)=4億9341万7000円▽小中学校施設バリアフリー化推進事業(実施設計委託3校、工事6校)=6億3561万6000円▽学校施設優先的保全事業(実施設計委託3校、工事6校)=2億6700万1000円▼水と彫刻の丘(市原湖畔美術館)屋上防水改修等工事=3070万8000円▼市西部地区医療機関誘致=32万4000円▽いちはら聖苑3号炉・4号炉更新工事=2億2376万6000円▼公立保育所・認定こども園等エアコン整備事業=2773万円▽放課後児童健全育成事業(湿津小・水の江小児童クラブ新設)=12億592万9000円▼公共施設への再エネ電力の導入(小中学校など68施設)=1億2261万4000円▼自転車通行空間整備工事(八幡L2・1kmなど試行整備)=1467万7000円▽道路ストック事業(五所歩道橋修繕工事、市道112号線など5路線舗装修繕工事、片又木トンネル修繕設計ほか)=5億5520万円▽橋りょう長寿命化事業(飯香岡橋など3橋長寿命工事、干拓橋撤去工事、川端橋架け替え工事ほか)=4億3760万円▽街区公園整備事業(古市場地区用地取得、新田・下宿1号公園整備、(仮称)八幡宿駅東口地区1号公園整備)=2億4634万2000円▽北五井土地区画整理事業(道路築造工事、街区造成等工事ほか)=12億2572万2000円▽八幡宿駅東口土地区画整理事業(面的整備)=8740万2000円▽排水ポンプ更新(五井樋管排水ポンプ・五井下新田排水ポンプ更新工事ほか)=1億2560万円▽姉崎消防署新築基本設計委託=1億1107万8000円▼小中学校特別教室空調設備整備事業=3531万8000円
【水道事業会計】
▽石綿セメント管更新事業=6億4760万3000円▽水道事業包括業務委託=2億4021万5000円
【下水道事業会計】
▽雨水・幹線建設事業(蕗原中央幹線管渠築造工事、西ノ崎幹線函渠築造工事ほか)=8億8200万円▽汚水・菊間汚泥圧送幹線建設事業(実施設計業務委託、測量業務委託、地質調査)=1億50万円▽汚水・管渠建設事業(古市場地区・北五井地区・今津朝山地区管渠整備工事ほか)=4億9853万8000円