中能登町は10日、一般会計143億3900万円(前年度比39・72%増)の2025年度当初予算案を町議会に内示した。3月に任期満了に伴う町長選を控えているため「骨格予算」で編成し、能登半島地震からの復旧復興経費として37億9900万7000円を盛り込んだ。
災害復旧費の内訳は土木施設7億5135万9000円、町営住宅5064万円、農業用施設2億3294万5000円、林道2億6378万9000円、史跡石動山大宮坊など文化財3カ所3716万5000円となる。水道、下水道の2事業会計には計13億9282万5000円を計上。このほか、公費解体など災害廃棄物処理事業費として13億7493万2000円を配分した。
地震以外では、金丸地区の冠水対策事業に関する詳細設計、用地買収の経費2429万5000円、町防災行政無線の更新に向けた実施設計費759万円、旧鹿西、旧鹿島2庁舎の解体に伴う設計・工損調査費4444万3000円などを盛り込んだ。
一般会計に5特別会計と2事業会計を合わせた予算総額は前年度比31・42%増の238億2501万7000円となる。
主な事業は次の通り。
公共施設等総合管理計画見直し業務297万円▽地域防災計画修正業務1089万円▽第3次町総合計画および第3期まち・ひと・しごと創生総合戦略策定支援業務939万6000円▽橋梁長寿命化修繕計画更新業務1640万1000円▽消雪施設更新工事(良川、黒氏、一青)3342万6000円▽消雪さく井更新工事(羽坂)5596万5000円