滋賀県は、2025年度当初予算案を明らかにした。一般会計のうち普通建設事業費は993億9500万円で対前年度当初予算比9・4%(85億7900万円)増となる。増額の要因としては県立高等専門学校施設整備事業や単独道路改築事業の増額などが挙げられる。また、新規事業としては県庁舎などのあり方検討に係る基礎調査業務の他、木育拠点施設整備事業、衛生科学センターの移転建て替え整備に係る設計・施工、大津北警察署移転新築整備などの費用を盛り込んだ。
県立高等専門学校施設整備には10億5335万円を充て、造成工事やインフラ整備、分筆などの事業用地の整備などを進める。
単独道路改築事業には22億8277万円を盛り込み、191カ所で事業を進める。
県庁舎などあり方検討に係る基礎調査には3915万円を計上し、加えて26年度を期間とする限度額2730万円の債務負担行為を設定する。県庁舎敷地全体を見据えた今後の県庁舎などの在り方に関する検討を行うための基礎調査を行う。
木育拠点施設整備は2億1246万円を計上。木育拠点施設「しがモック」(仮称)と駐車場などの周辺施設整備を行う。
衛生科学センター整備事業では、発注者支援業務に1621万円と26年度を期限とする限度額1935万円の債務負担行為を設定。また、デザインビルド方式による整備を予定しているため、設計・施工に4355万円、加えて26〜27年度を期限とする限度額34億0077万円の債務負担行為を設定している。
大津北警察署移転新築整備には1億1993万円を計上し、加えて26年度を期限とする限度額4億4765万円の債務負担行為を設定する。老朽化が進み狭隘なため移転新築整備を計画しており、移転先用地の造成工事などを行う。
一般会計の予算額は6462億円で対前年度当初比5・2%(3317億円)の増、特別会計は2271億1100万円で同3・4%(80億0500万)の減、企業会計は1578億0500万円で同4・5%(68億4400万円)の増となる。
※滋賀県衛生科学センターのイメージ図は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社