杉戸町(窪田裕之町長)は2025年度当初予算案を明らかにした。一般会計は前年度比14・3%増の163億5800万円を編成。普通建設事業費に関しては同133・3%増の22億4503万4000円を組み込んでいる。道の駅「アグリパークゆめすぎと」改修費など総額3億4760万9000円、図書館「カルスタすぎと」空調更新費1億4560万円などを確保した格好だ。
アグリパークゆめすぎと(才羽823−2)は開園から20年以上が経過しており、施設の老朽化が進行中。さらなる魅力向上に向けて改修へ取り掛かる計画となる。
主に本館棟(床面積1566・4u)の屋根・外壁部分を改修しながら美観の向上を図る。同時に本館棟内の直売所を増築することで、キャッシュレス対応のセミセルフレジを導入するなど利用しやすい施設に再整備する見通しだ。
費用の内訳は屋根・外壁改修工事に1億9363万3000円、直売所など増築工事費1億787万7000円、監理費774万2000円、セミセルフレジ導入経費3835万7000円となっている。
カルスタすぎと(大島477−8)は生涯学習センターと図書館を併設した施設で、竣工から約20年が経過。空調機に不調がみられるため、工事費1億4560万円・監理費356万2000円を充て対応を図る。
そのほか、杉戸高野台駅西口駅前広場の歩道補修に着手する考え。竣工から約40年が経過したことから、タイルの剥がれなど劣化が確認されている。2年間を充て広場をアスファルト舗装で補修する計画で、25年度当初予算では工事費5562万円を充当している。
安全な道路環境の整備には▽町道U級10号線改良工事=5229万4000円▽同20号線舗装補修工事=2090万2000円▽町道804号線歩道補修工事=496万4000円▽町道1094号線舗装補修=495万2000円――などを組み込んだ。
町内を南北に横断する南側水路(総延長約9500m)の維持管理にも注力する。護岸が崩れる危険性が高い場所の設計費424万2000円、水が滞留している部分の補修工事費447万1000円などを充てる。
一般会計以外では、水道事業会計で配水場整備工事費1億642万6000円を確保。中央監視装置の更新工事費、第二配水場系取水井の定期点検・改修工事などに充てる費用となる。中央監視装置更新は2カ年を充てるものとみられ「更新事業に要する額」を25〜26年度の債務負担行為に設定している。
そのほか、木野川地内配水支管布設替工事・東口通り線整備に伴う配水管移設工事などに総額1億8498万円を盛り込んだ。
さらに、下水道事業会計では「東武動物公園駅東口通り線整備に伴う下水道移設事業」に2691万円を充当した。
提供:埼玉建設新聞