2025年日本国際博覧会協会は2月5日、来場者の輸送拠点となる交通ターミナル4施設を公開した。バスターミナルや駐車場といった交通ターミナルは8割程度完成しており、来場者を受け入れる体制が整いつつある。
会場の西側ゲート付近には、主要駅からのシャトルバスや中長距離バス、自家用車からバスに乗り換えるパーク・アンド・ライド(P&R)シャトルバスなどが発着する「夢洲第1交通ターミナル」(約4・5f)と、府の無料招待事業や観光ツアーなど団体バス向けの「夢洲第2交通ターミナル」(約7・2f)を設ける。二つの交通ターミナルを合わせて1日最大約4200便が発着する見込み。
無料招待事業での団体バスを受け入れる夢洲第2交通ターミナルには、暑熱対策として最大約1600人が収容できる大型テントを設置。会場までの経路上には、大型のミスト付き扇風機も設置する。
JR桜島駅のバスターミナルでは、万博会場とのシャトルバスを運行する。バスの事前決済などを確認する改札を設ける他、ピーク時には乗車バースにバスを6台並べ、全て満車になり次第発車する運行方式を採用。1時間に最大4000人の輸送力を確保する。
舞洲には、自家用車の駐車場を5カ所設ける。最大で6240台駐車することが可能で、駐車場の一部は団体バスの待機スペースとなる。
来場者を輸送するバスにはEVバス約160台を使用。このうち、舞洲から発着するP&Rシャトルバスの一部には自動運転バスが採用されている。EVバスの充電は夢洲第2交通ターミナルや舞洲の待機場で行うこととし、運転手の休憩時間に充電しながら運行するという実証実験も兼ねる。
淡中泰雄交通部長は「(来場者が)集中する時間帯のコントロールという課題を解消するため、バスや駐車場の利用についても予約制度を導入した。安全に来場し、(万博を)快適に楽しむという観点からこの予約制度を活用してほしい」と述べた。
※写真は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社