滋賀県は7日、「『輝く』いまを、ともに生きる『健康滋賀2・0』」の実現を目指す25年度(令和7年度)当初予算案を発表した。
予算額は、一般会計が6462億円で前年度比317億円、5・2%増、特別会計は2271億1100万円で80億0500万円、3・4%減、企業会計が1578億0500万円で68億4400万円、4・5%増の総額1兆0311億1600万円となった。
概要を見ると、一般会計の総額は前年度から増加。「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」の開催や市町への税交付金及び地方消費税の都道府県間の清算金・後期高齢者医療給付費県費負担金などの社会保障関係費の増などによるもの。また、県が主体となり市町と連携して産業用地の開発に着手するため、「産業用地開発事業特別会計」を新たに創設。収入支出を特別会計で管理していく。
歳出の目的別増減の主な状況は、琵琶湖環境費が175億円(前年度比2億円、1%増)、土木交通費が650億円(同22億円、3・6%増)、警察費が348億円(同19億円、5・9%増)、教育費が1419億円(同89億円、6・7%増)。また投資的経費は前年度比9%増の1003億円。内訳は普通建設事業費補助が340億円(同増減なし)、普通建設事業費単独が493億円(同25億円、5・4%増)などとなっている。
各部局の主なものは次の通り。
【総合企画部】
県立高等専門学校施設整備事業費10億5335万1000円。施設の設計及び事業用地の造成等を実施する。
【総務部】
県有庁舎長寿命化等推進事業費1億3873万4000円。改修計画に基づく予防保全事業を行っていく。
【文化スポーツ部】
希望が丘文化公園施設整備費1億6006万5000円。入園者が安全かつ快適に施設を利用できるようにするための整備・改修を進める。
【琵琶湖環境部】
早崎内湖再生事業費1億3142万円。北区は駐車場の整備や築提の仕上げ工事を、南区は今後の整備に向けた調査を実施していく。
【子ども若者部】
放課後児童クラブ施設整備費7756万5000円。4市町16施設で実施する施設整備に対する補助。
【健康医療福祉部】
第二大津合同庁舎整備費10億7623万2000円。施設整備を推進する。
【商工観光労働部】
産業立地戦略推進助成金5000万円。企業の新規立地や増設に対し費用の一部を助成。
【農政水産部】
獣害総合対策推進事業費4591万4000円。市町が行う施設整備への支援や、総合的な対策の推進。
【土木交通部】
建設産業魅力アップ事業費1678万8000円。若年者や女性入職者の拡大を図るために、官民一体となって業界の魅力を発信、イメージアップを図る。
【警察本部】
交通安全施設整備費14億6997万4000円。交通信号機等の工事等を行う。
【教育委員会】
長寿命化等推進事業費9億8385万1000円。県内の高等学校に対し、施設の長寿命化や老朽化対策を実施する。
【企業庁】
災害や事故に強い施設づくりとして危機管理対策費7億0620万6000円。
【病院庁】
病棟設備改修工事など。
提供:滋賀産業新聞