県は2024年度における病院整備計画公募について審査の結果、9病院159床を採択した。4日に開催した医療審議会で承認されたもので、2025年度内の着工に向けて今後、各病院で調整を進めていくこととなる。
最も多い病床数が採択されたのは、川越比企医療圏の鳩山町内で整備する(仮称)比企鳩山病院の50床。このほかの医療圏については、西部が6病院70床、東部は2病院39床となる。
公募条件は県地域医療構想において、不足が推測されている医療機能を担う病床で▽南部=高度急性期機能▽東部=高度急性期機能、回復期機能(地域包括ケア) 、慢性期機能▽県央=回復期機能▽川越比企=回復期機能▽西部=回復期機能、慢性期機能――としていた。また、県地域保健医療計画の実現に向けて必要な病床も対象とした。加えて、25年度内に工事着手することが条件となる。
病院名など詳細については次の通り。
(※▽病院名(所在地)=既存病床数、採択病床数、医療機能)
▽三愛会総合病院(三郷市)=274床、24床、 急性期(救急20床) ・回復期(4床)
▽荻島あかり病院(越谷市)=135床、15床、慢性期
▽(仮称)比企鳩山病院(鳩山町)=なし、50床、回復期
▽飯能靖和病院(飯能市)=254床、34床、慢性期
▽所沢緑ヶ丘病院(所沢市)=51床、8床、慢性期
▽並木病院(所沢市)=183床、2床、慢性期
▽入間ハート病院(入間市)=23床、10床、回復期
▽圏央所沢病院(所沢市)=270床、12床、慢性期
▽明生リハビリテーション病院(所沢市)=120床、14床、回復期
提供:埼玉建設新聞