京都府は、2025年度当初予算案を公表した。2月補正予算と一体的な“14カ月予算”で、一般会計のうち普通建設事業費は1075億8400万円(うち、2月補正予算は223億6100万円)。前年度当初と比べ264億6500万円多い32・6%増となる。舞鶴警察署の新庁舎建設工事を25年度下半期に公告する他、左京警察署の基本計画の策定などに着手する。
建設関連の主な事業では、舞鶴警察署の新庁舎建設工事について、当初予算に埋蔵文化財発掘調査費など1億4300万円を充て、工事費として25〜28年度の債務負担行為に限度額46億9800万円を設定した。建設工事の一般競争入札を25年度下半期に公告する見通し。同年度内に契約し、26年春に着工、28年度中の供用開始を目指す。
新庁舎は、現在の舞鶴警察署本庁舎と東庁舎の機能を集約する。規模は鉄骨鉄筋コンクリート造4階建て延べ約5200平方b。建設地は京都府舞鶴市北田辺51。敷地面積は約4000平方b。
基本・実施設計は内藤建築事務所(京都市左京区)が担当。納期は3月22日。
また、下鴨警察署を建て替え、川端警察署と機能を統合した左京警察署の整備を計画している。基本計画策定に加え、境界確定、システム改修などの費用として当初予算に5500万円を計上した。現在、基本計画策定支援業務の発注を検討している。
左京警察署の整備では、当初予算に加え、25〜26年度の債務負担行為に限度額6200万円を設定。左京警察署の建設期間中に使用する仮設庁舎の建設に向け、一部既存施設の解体など川端警察署の敷地整備を行う計画だ。
この他の事業を見ると、空調更新・整備などを行う府立学校教育環境整備事業に19億1000万円、老朽化した学校施設の改修工事費などに18億3123万円を計上した。また、舞鶴国際ふ頭のU期整備などを推進する京都舞鶴港物流基盤重点整備事業に10億円、治山施設の設置などを行う農林水産基盤整備事業(治山)に15億2406万円を充てる。
一般会計予算額は前年度当初比5・6%増の1兆0604億9900万円(うち、2月補正予算は306億1800万円)。特別会計は同7・5%減の5332億5600万円、公営企業会計は同11・3%増の419億2400万円。
※舞鶴警察署の建設イメージは建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社