滋賀県南部流域下水道事務所は、安土ポンプ場・橋本ポンプ場の耐震補強を計画。本年度より建築構造物の設計業務を行う。1月17日開札の簡易型一般競争入札(総合評価方式〔業務特別簡易型T型〕)により、パシフィックコンサルタンツ滋賀事務所(大津市)を受託者に選定した。
安土ポンプ場(近江八幡市安土町香庄)の概要はRC造地下3階地上2階建、床面積1736・68平方b。橋本ポンプ場(大津市瀬田5丁目)の概要はRC造地下1階地上2階建、床面積540・76平方b。ともに1989年(平成元年)に建設された汚水中継ポンプ場(直接基礎)。排除方式は分流式。
今回委託の業務では、安土ポンプ場及び橋本ポンプ場の建築構造物(地上部分)の耐震補強設計のほか、耐震補強に関する支障物移設及び撤去について詳細設計を行う。
耐震補強設計は、2000年(平成12年)に安土ポンプ場、01年(平成13年)に橋本ポンプ場を対象として実施した耐震診断の結果に基づき進める。なお、土木構造物(地下部分)については、22、23年度(令和4、5年度)に補強設計を完了し、工事は未発注。安土ポンプ場は、耐震診断後にプラント設備の改築更新工事、耐水化工事等が実施されている。橋本ポンプ場は、耐震診断後にプラント設備の改築更新工事等が実施され、1989年度(令和元年度)に行ったプラント機械電気設備の改築詳細設計は、一部未発注となっている。
支障物移設および撤去は▽安土ポンプ場=窓の撤去・建具のやり替え、誘導灯の撤去復旧▽橋本ポンプ場=窓、ガラスブロックの撤去(建築設備およびプラント設備の支障移設は該当なし)―を想定している。
また、安土ポンプ場については、建築電気設備の改築更新に関する詳細設計も業務範囲とする。耐震対策案の開口閉塞を実施する場合、誘導灯が支障になる可能性があり、なおかつ、ストックマネジメント計画において、消火災害防止設備が更新対象であることから、耐震補強と建築電気設備の改築更新を一体的に進めたい考えだ。
同業務の委託期間は、契約締結日より5日以内の日から6月27日まで。
工事の発注時期は、土木構造物の耐震補強も含め未確定。
土木構造物の耐震補強設計業務は▽安土ポンプ場=パシフィックコンサルタンツ滋賀事務所(大津市)▽橋本ポンプ場=東京設計事務所関西支社(大阪市淀川区)―が担当した。
提供:滋賀産業新聞