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　新潟県土木部道路建設課は、地域連携（道路事業）における一般国道２５３号三和安塚道路（上越市三和区本郷〜安塚区松崎）について、残事業費１５４億５０００万円を投じて橋梁整備などを推進する。現在の進ちょく率は７０・７％で、２０３０年度の完了を予定。
　三和安塚道路は延長約６０キロの高規格道路「上越魚沼地域振興快速道路」（上沼道）の一部を構成するが、当該地域はその道路網のミッシングリンクとなっている。また、現道の一般国道２５３号は通過交通と域内交通の混在で交通が集中する上、冬期間は堆雪により円滑な交通の確保が困難となっている。周辺には同程度の迂回路がないため、交通障害発生時の影響が大きい。本事業ではこれらの課題を解消し、安全安心な道路ネットワークの確保を目指す。
　残事業の内容は延長９・４キロのうち、４・７キロにおける橋梁４橋、トンネル１カ所の整備となる。事業推進により、首都圏方面との交流拡大、上信越自動車道との相互補完によるネットワーク機能強化、観光産業の発展、県立中央病院へのアクセス改善による救命率向上などの効果が期待される。遺跡調査に想定以上の時間を要したため、事業期間が２年延伸となったが、隣接工区の上越三和道路と連携しながら事業完成に向け進ちょくを図っていく方針だ。