大阪広域水道企業団は、2025年度当初予算案を発表した。水道用水供給事業と市町村域水道事業、工業用水道事業の資本的支出に含まれる建設改良費として前年度当初比16・0%増の401億6600万円を計上。新規事業として、磯島取水場の耐震化や豊能地域での中央監視装置の更新工事などを盛り込んだ。
建設改良費の内訳は水道用水供給事業が前年度当初比21・0%増の252億8200万円、市町村域水道事業が同26・0%増の97億1000万円、工業用水道事業が同13・9%減の51億7400万円。
水道用水供給事業では、施設の老朽化対策や耐震化を目的に、総事業費約100億円を投入し磯島取水場の更新工事に着手する。30年度までに取水暗渠や沈砂池の更新・耐震化を行う。
この他、継続事業として村野浄水場西系浄水施設更新工事や送水管理センター他伝送システム更新工事などを進める。
市町村域水道事業の建設改良費には、▽岸和田―12億6300万円▽八尾―35億0300万円▽富田林―11億8600万円▽柏原―10億3100万円▽高石―7億4900万円▽藤井寺―3億5400万円▽泉南―2億5200万円▽四條畷―7300万円▽大阪狭山―3300万円▽阪南―1億0700万円▽豊能地域―2億0100万円▽忠岡―2500万円▽熊取―3億3400万円▽田尻―8700万円▽岬―6300万円▽太子―3400万円▽河南―5100万円▽千早赤阪―3億6100万円―をそれぞれ計上した。
新たに、豊能地域水道センター管内の中央監視装置など更新工事に限度額6億9600万円(25〜28年度)の債務負担行為を設定した。
工業用水道事業では、石津大橋水管橋と浜寺大橋水管橋の上部工の耐震化を行う。25〜27年度を期間とする債務負担行為として限度額4億3400万円を設定した。石津大橋水管橋は橋長約100bのプレートガーダー橋で、浜寺大橋水管橋は橋長約200bのプレートガーダー橋。口径はどちらも1000_となる。下部工の耐震化は25年度に完了する予定。
※磯島取水場の平面図は建通新聞電子版に掲載中
提供:建通新聞社