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滋賀産業新聞
2025/02/06

【滋賀】県と県道路公社 琵琶湖東西横断軸ルート帯検討に着手

 県と滋賀県道路公社は、琵琶湖東西横断軸のルート帯検討に着手した。
 滋賀県は中央に位置する琵琶湖によって東西が隔たれているにもかかわらず、横断するルートが限られており、移動に時間を要することが課題となっている。県内外の各拠点間の連携や移動の円滑化、経済活動の発展等のためには東西間の移動時間短縮に向けた新たな道路ネットワークが必要との考えから昨年度、県庁内で検討に着手し、その検討結果を基にルート帯の検討を進めていく。
 具体的には、昨年度の検討成果を基に5ルート帯で検討する。その際に最新技術の事例収集・情報収集を行うことに加え、湖底の地形や土質条件・法規制・文化財・コントロール条件及び概算事業費等を算出したうえで琵琶湖を横断する3工法を検討し、最適な工法を選定していく見通し。各ルート帯について、西側の国道161号から東側の高速道路への接続の可能性を調べていく。
 また、有料道路としての整備が可能かどうかの判断材料として、有料道路事業に関する諸制度の整理及び事例収集も行う。道路整備特別措置法などの法制度について整理し、国内の有料道路事業の事例を収集して、制度の運用状況及び料金徴収や償還の概況の把握を行う。事業手法として取り得る形態についても整理する模様。
 なお、同検討に係る調査業務はエイト日本技術開発滋賀事務所(大津市)に委託。9月頃の業務完了を目指している。
 琵琶湖上の道路橋は現在、琵琶湖大橋と近江大橋の2大橋が架かっており、琵琶湖大橋は、有料道路として旧橋が昭和39年9月に開通。その後の交通量増加に対応するため、大橋の4車線拡幅事業を行い新橋が平成6年7月に供用開始。また、落橋防止システム設置を旧橋は平成9〜10年度に、新橋は平成14〜16年度に実施している。さらに、橋脚柱部の補強を旧橋は平成13年度、新橋は平成15〜16年度に行っている。橋梁延長は1350b。橋梁形式は鋼3径間連続鋼床版箱桁1連と鋼4径間連続剛性鈑桁6連。近江大橋は、有料道路として昭和60年3月に竣工。東行きの上部工はポストテンション方式単純T桁橋(24連)+3径間連続ラーメン箱桁(1連)、下部工は逆T式橋台2基、張出式橋脚22脚、壁式橋脚4脚等で構成。大津市丸の内町と草津市新浜町を結んでいる。

提供:滋賀産業新聞