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日本工業経済新聞社(埼玉)
2025/02/03

【埼玉】さいたま市の25年度当初予算案/まちなかウォーカブルを推進/下水道施設健全化に39億円投じる

 さいたま市(清水勇人市長)は1月31日、2025年度当初予算案を発表した。一般会計は7034億円。特別、企業会計を合わせた全会計は1兆1663億円。対前年度比でそれぞれ1・2%、1・3%の減となるものの、前年度に続き「過去最大級の予算規模」(財政課)となる。新規事業では浦和駅西口駅場広場を対象とした「まちなかウォーカブルの推進」で2億354万7000円などを付けた。八潮市内の陥没事故で重要性が再認識された下水道施設の健全化推進には39億1400万円を投じる。
 公共事業量の目安となる普通建設事業費は、対前年度比27・3%減の918億円となった。大幅減の主要因は「4月に開設するサーマルエネルギーセンター建設工事費が減ったため」(同課)としている。
 浦和駅周辺まちなかウォーカブルの推進は、駅西口南高砂地区市街地再開発(26年6月完成予定)によって拡張される駅前広場が対象。「歩きたくなる空間」にしていく構想だ。具体的にはインターロッキング舗装、植樹、ベンチ、デジタルサイネージなどを整備する。
 八潮市内で発生した陥没事故で重要性があらためて認識された下水道施設の健全化には、39億1400万円を投じる。緊急輸送道路下など重要な管の耐震化を進める。
 また市役所新庁舎整備に関連して、現庁舎跡地利用活用を本格化させるため、565万9000を計上。旧大宮区役所跡地等の活用に向けた検討には3772万6000円を付けた。
 旧中央区役所保健センターの解体には4億7520万9000円を予算化している。跡地に建てる仮称・口腔保健センターの基本・実施設計には5652万8000円を予算化する。
 大規模公園の整備推進では、緑の核となる、さいたまセントラルパークの整備で用地取得を行う。南部エリアレジャープールについては導入機能、レイアウトなどの基本計画を検討する。
 清水市長は、激甚化する自然災害への対策を重視。関連施策として橋梁耐震化は17億7230万円を投じて大栄橋、羽根倉橋、宮前陸橋、治水橋などで進める。長寿命化修繕は見沼跨線道路橋、寺後跨線人道橋などが対象となる。
 予算編成では防災・減災、国土強靱化などを切れ目なく実施するため、24年12月補正+2月補正(120億円)と当初(7034億円)を合わせた7154億円の16カ月予算として打ち出した。

提供:埼玉建設新聞