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北陸工業新聞社
2025/02/04

【新潟】阿賀野川右岸3に残26億/かん排・農地防災排水路1400mなど/県農地部

 新潟県農地部は、水利施設等保全高度化事業(県営かんがい排水と併せ行う農地防災排水事業)に係る阿賀野川右岸第地区(新潟市、阿賀野市)で、2024年度以降に残26億8000万円を投じ、排水機場3カ所および排水路1389メートル(2路線)を整備する。28年度の完了を目指す。
 県北部に位置し1級河川阿賀野川や、五頭連峰、2級河川加治川に囲まれた低湿な地形で新発田市、阿賀野市、新潟市の3市から成る農業地帯。古くから土地改良事業に基幹排水施設整備が行われてきた地域であり施設の老朽化が進む中、地域の開発に伴う降雨流出量の増大により湛水被害が生じている。このため、降雨による湛水被害の防止を未然に防止するとともに、水田汎用化を促進するため、1988年度から2006年度の間に国営かんがい排水事業(併せ行う農地防災排水事業)「阿賀野川右岸」が実施されてきた。
 全体計画によると、旧小里川排水路(事業量82%)と関屋大川排水路(同ゼロ)の計2路線L=2671メートルをはじめ、関屋大川排水機場および放水路右岸排水機場、福島潟2号排水機場の3カ所(同ゼロ)を整備する。県では事業間調整により工事発生土を有効活用することでコスト縮減に努めている。
 14年度に新規着手し、当初は21年度の完了を予定していたが、排水機場3カ所において耐震性不足や、基礎の支持力不足が判明したことから設計の見直しと地元関係者との合意に時間を要していた。また、総事業費も20億6400万円から51億7500万円に増加し、事業費ベースの進ちょく率は48・2%。

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