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鹿児島建設新聞
2025/02/03

【鹿児島】鹿児島市桜島学校整備 /4月の執行・仮契約へ

 鹿児島市は、建設を計画する桜島学校について、3月に建築本体などの入札を改めて公告する考えだ。4月に入札を行い、2027年4月の供用開始を目指す。これまでの入札から、一般競争での執行をはじめ、条件の見直しが想定される。
 2月補正予算案に関係の事業費を計上し、桜島学校整備推進事業に4億2399万円、地域公民館整備事業に2220万円−などを配分。当初、同校の整備(新校舎、公民館、児童クラブ)にかかる工事請負費・委託料の概算は、約51億円を算出していたが、今回の補正で約11億円を追加することになり、約62億円に増加する見通しだ。
 同校の新校舎は、桜島横山町の旧桜島溶岩グラウンド第一(2万7593u)が建設予定地。島内8小学校の統合に向け、教室棟や管理棟、屋内運動場、屋内プールを整備するほか、桜島公民館や放課後児童クラブも併設する。造りはRC造(2階建て一部S・W造)、延床面積は学校分が9456u、公民館分が554u。o+h(オープラスエイチ)が基本・実施設計を務めた。
 新校舎の入札状況を振り返ると、新築本体を4件に分けて公告したが、1、2工区の不調により3、4工区が取りやめになった。改めて新築本体の入札を1・2工区と3・4工区の2件で公告したが、どちらも不調に終わっている。
■2月補正予算案 119億円追加
 3日、鹿児島市の2024年度一般会計2月補正予算案の発表があった。119億3057万2000円を追加し、累計総額3108億5789万1000円となる。中学校校舎建替事業に15億4729万円を編成したほか、市営住宅建設事業に6億8859万円を予算化した。
 中学校の建て替えは、紫原中と城西中が対象。新校舎の建物規模は紫原中がRC造4階建約4300uを計画しており、城西中はRC造4階建てとなる見込み(延床面積は非公表)。ほか、学校関係では、エレベーター設置などのバリアフリー整備(坂元台・星峯西小、緑丘中ほか3校)や長寿命化改良(吉野小ほか2校、坂元中ほか2校)、予防的な改修(田上・和田小、天保山中)、外壁改修(坂元台小ほか13校、清水中ほか6校)を予定している。
 住宅建設事業は、玉里団地の28号棟(RC造9階建て、54戸)の新築などを計画。西伊敷住宅17・18号棟(ともにRC造5階建947u、20戸)の解体や同住宅46号棟(RC造8階建て、39戸+集会所)の実施設計に着手する見通しだ。
 このほか、谷山第三地区土地区画整備事業6億8859万1000円、鹿児島ユナイテッドFCトレーニング施設整備等支援事業に1億5000万円を配分。債務負担行為には、児童相談所設置事業9725万円を追加し、その内訳は建築本体や設備の設計業務(基本・実施)や土木測量・設計の委託料となっている。
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