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秋田建設工業新聞社
2025/02/03

【秋田】秋田中央道路の止水壁設置に4.7億円/各坑口と避難口の計5カ所を想定

 県道路課は、令和5年7月の大雨被害を踏まえ、県道秋田北野田線・秋田中央道路の坑口や避難口に止水壁を設置するため、当初予算案に河川整備費の災害関連事業費として4億7,470万6,000円を計上した。旭北出入口、駅東出入口、中央街区出口の各坑口と換気所2カ所、計5カ所への設置を想定しており、駅東口出入口については別途、災害復旧事業費の一部も充てる予定。国と止水壁の詳細について調整しており、工事発注方針についても決定はこれから。

 秋田中央道路のトンネル区間は、秋田駅東側の秋田市手形字中谷地から旭北錦町に至る全長約2,400mの地下自動車専用道路。山王十字路近くの旭北出入口、藤井薬局交差点の駅東出入口、途中には秋田キャッスルホテル前に出る中央街区出口がある。トンネル内には4つの避難口も設置されている。

 令和5年7月の大雨により、駅東出入口から大量の水が流れ込んでトンネル内が冠水し、同月15日から通行止めとなった。排水ポンプや照明設備、非常用設備などの設備が被災した。

 県は同規模の大雨が発生した際の再度災害を防止するため、止水壁の設置を検討。現時点では旭北出入口、駅東出入口、中央街区出口の各坑口と、千秋公園避難口、駅東避難口の計5カ所への設置を想定している。

 現在、災害協定に基づき止水壁の詳細設計をセントラルコンサルタントに委託し進めている。止水壁には、普段の走行に支障がないよう道路上に板を設置し、大雨発生時に起き上がる可動式のものなどがあるが、工法などについては現在、国と調整を進めている。

提供:秋田建設工業新聞社