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日本工業経済新聞社(埼玉)
2025/01/31

【埼玉】上尾伊奈資源循環組合/新ごみ処理施設整備、年度内にも基本計画の中間答申へ

 上尾伊奈資源循環組合は新たなごみ処理施設整備に向けて、基本計画の中間答申案に関する検討へ入る。2月に開催する第5回検討委員会で中間答申案などを議題に据える見通し。本年度内にも中間答申を行い、2025年度内に基本計画を完成させることが当面の目標となる。
 老朽化が進む西貝塚環境センター(上尾市)とクリーンセンター(伊奈町)の後継施設として、伊奈町小室地内の敷地約7haに新たなごみ処理施設を整備する計画。これまで検討委員会を通じて基本計画の具体化を進めていた。
 新施設に必要な規模は、ごみ減量・資源循環推進などの施策を行った場合の処理量に当たる「目標達成ケース」に基づいて算出する。可燃物処理施設は180t/日、資源物処理施設では44・6t/日の規模が必要とみている。
 処理方式については、ストーカ式またはメタンコンバインド方式を検討対象とする方向。
 1月22日に第4回検討委員会を開いており、土木建築やエネルギー利活用、地域貢献などの方針を検討した。
 現段階では工場棟と管理棟は別棟とする計画、工場棟内には▽受入供給設備▽炉室・選別室▽中央制御室▽送風機室▽破砕機室▽薬剤貯留室▽残渣室▽排水処理室――などを設ける。
 管理機能は大会議室・会議室・倉庫・ミーティングルーム・管理運営職員用休憩室や男女別シャワー室などを導入。防災の観点から、大会議室などの諸室は避難スペースとしても活用できるよう機能・規模を詰める。
 同時に、幅広い世代に環境学習の機会を提供できる場を設ける方針。ごみ減量・資源循環を推進するため、リサイクル品置場などのリユース機能も視野に入れる。その場合、機能を広く住民に周知できるよう民間サービス導入も検討する。
 余剰電力は売電を基本とするが、それ以外の有効な活用方法も構成市町と協議する。余熱の外部供給は現時点では想定しないが、建設予定地周辺の土地利用計画を今後も注視して、必要ならば別途で方針を固める。
 2月に開催する第5回検討委員会では、中間答申案や先進技術の導入可能性などを議題とする見込みだ。

提供:埼玉建設新聞