福島市は、基本設計を進めている福島駅東口再開発のコンベンションホール(公共棟)について、見直し方針案を基に検討を進めている3つの整備案を公表した。
2024年6月に明らかにした見直し方針案では当初予定していた規模を縮小。ホールを平土間のフレキシブルホールとし、まちなかリビング、大屋根広場などを加えた。見直し方針に基づき設計アドバイザーの助言や市民の意見を参考にし、A〜Cの整備案を作成した。
A案(BIG ROOF)は見直し方針の延長案。1階大屋根上に人や物が乗らない構造で、屋上広場にイベント利用ができる空間を備える。市施設は概算1万4500u程度で、取得費用見込みは270〜290億円程度。
B案(STREET PARK@)は、駅前のシンボルとしてフレキシブルに使える案。ホールを3分割し斜めの雁行型に配置。間に2カ所可変スペースを設ける。市施設は概算1万6000u程度、取得費用見込みは290〜330億円程度。
C案(同A)は、B案の特徴を生かしつつ、ホールをコンパクトにした案。概算面積は1万4500u程度、費用は270〜300億程度。
市は財政面の問題などからA、C案を軸に検討を進めたい考え。各案の課題などを整理しながら、早期に案を絞り込み基本設計を進める。
(提供:福島建設工業新聞社)