大阪府と大阪市、堺市は、2027年に横浜市で開催される国際園芸博覧会に屋外庭園を共同出展する。2月にも博覧会協会に出展エントリーを行う。25年度上半期に庭園デザインを公募し、基本設計を行う計画だ。1月30日付で「2027年国際園芸博覧会共同出展協議会」を設置し、同日1回目の会議で出展コンセプトの考え方(案)などを共有した。
出展する屋外庭園は、4月に開幕する大阪・関西万博とのつながりを持たせるため、ウェルビーイングを実感できるより良い未来社会を、花とみどり豊かな屋外庭園を通じて表現する。「ウェルビーイング」と「未来社会」、「花とみどり」をキーワードとし、学識経験者の意見を踏まえコンセプトを設定。屋外庭園のデザインを公募する。
協議会の下部組織として設けるプロジェクトチームで、屋外庭園のデザイン公募に関することや出展に伴う広報・イベントなどについて検討する。
会議で吉村洋文大阪府知事は「大阪・関西万博で生まれたレガシーを国際園芸博覧会で表現してほしい」と要望した。
2027年国際園芸博覧会は、横浜市旭区・瀬谷区にある旧上瀬谷通信施設の一部約100fで開催される。開催期間は27年3月19日〜9月26日。国際園芸家協会の認定に加え、博覧会事務局の認定を受けた最上位の国際園芸博覧会(A1)と位置付けられており、日本では1990年に大阪市鶴見区の鶴見緑地で開かれた国際花と緑の博覧会(花の万博)以来の開催となる。
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