静岡県が2024年度上半期(4〜9月)に発注したICT活用工事の件数は126件で、前年度同期の139件から13件減少したことが分かった。発注者がICT活用を促す「導入型」のICT土工の発注件数が8件増えたものの、同じく土工の受発注者協議によってICT活用を可能とする受注者希望型は17件減少した。
発注方式別では、ICT土工(導入型)が8件増の29件、同(受注者希望型)が17件減の67件、舗装工が4件減の26件、地盤改良工が同数の4件。
部署別に発注件数を見ると、下田土木が6件、熱海土木が5件、沼津土木が37件、富士土木が10件、静岡土木が12件、島田土木が21件、袋井土木が20件、浜松土木が4件、清水港管理局が9件、御前崎港管理事務所が2件。沼津土木、島田土木、袋井土木の3事務所がICT活用工事を20件以上発注した。
静岡県は、16年度からICT活用工事の発注を開始している。24年度上半期までの実績件数は741件。19〜23年度の5年間はほぼ100件を超える実施件数となっている。
16年度〜24年度上半期でICT活用工事の受注実績がある企業は累計で256社。等級別では、A等級が98社、B等級が101社、C等級が48社、D等級が4社、その他が5社となっている。
16〜19年度まで毎年度、受注実績のある企業が2倍程度増えており、近年では実績が増えたことから増加幅が鈍化している。23年度末から24年度上半期の期間では6社増加した。
提供:建通新聞社